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漢方をきちんと扱いたい、確かな知識を得たい タクヤ先生の漢方講座

悩める「咳」を解決しましょう。

冬の時期なると空気が乾燥し、ただでさえ咳が増えてきますよね。

これにカゼやアレルギー性の咳が加わったりするともう大変。
喘息をお持ちの方には生死に関わるケースも決して無いとは言い切れません。

一過性に咳を止める鎮咳薬は発作時には有効ですが毎年時期が来ると咳が止まらなくなる、という方にとっては正直抑えておくだけでは改善、治癒という観点からすると不十分だと私は思っています。

急性でも慢性でもその時の咳のタイプで漢方薬は選択をする必要があります。

私がお薬を選ぶ際に聞いていることを箇条書きにしてみますと・・

①空咳なのか痰が絡む咳なのか
②痰が出るとしたら色は透明か色があるか
③咳が多く出る時間というものはあるか
④咳をした時に顔が真っ赤に熱くなるように咳き込むか
⑤吐き気を伴うことはあるか
⑥舌先が赤くなっていないか
⑦悪寒や熱感はあるか
⑧喉は渇くか
⑨汗をかいているか

こんな感じでしょうか。
ただ「咳」といってもこれだけの質問を経て咳の種類を特定し、他の症状がある場合はそれも一緒に改善するための漢方を選ぶ必要があるのです。
このあたりが西洋のお薬とは根本的に違うところでしょうか。

「万人に合う漢方」というものは存在しません。その人のその時の症状にあわせたお薬を選ばなくては効果を得ることはできません。漢方の難しいところであり、優れたところでもあります。

最近気になっているのはアレルギー喘息(特に小児が多いようです)や呼吸器疾患のご相談がとても多いということ。これは簡単に言ってしまえば体の中の力が弱まっている人が大変に多いということです。

漢方で言うところの「肺」は皮膚とつながるものであり、「肺」が弱ければ皮膚の力も弱まり、外からの刺激(花粉、アレルギー物質、ウイルスなど)に対する抵抗力も無くなってしまいます。

喘息症状とアトピー性の皮膚疾患が併発したりするのもこの一連の流れによってのものでしょう。

なぜ近代になってこういった症状が増加し始めたか。これについては残念ながら私達の生活が豊かになってしまったことによる「ひずみ」と考えざるを得ません。

暑い夏は暑く、寒い冬は寒い。こういう当たり前のことが現代では当たり前でなくなっています。熱ければクーラーをつけ、寒ければヒーターをつける。これにより人間に備わっていた外気による刺激に対する体温調節機能が無くなり体は強さを失ってしまっています。

特にこれは小さなお子さんに顕著に出ています。アレルギーや喘息、アトピーのお子さんがなんと多いことか・・

私達くらいの世代までには当たり前にあった野を駆け回り泥んこにまみれることによって生まれる「強さ」というものが今のお子さんには欠けていると思います。衛生的すぎる生活というものが逆に人の体を弱くして色々な病気を生み出しているという現実に目を向けないといけません。

咳は異物を外へ吐き出そうとする体の防衛反応でもありますし肺の炎症を知らせる大事なサインでもあります。長期で続く慢性化した咳や吐き気を催すような強い急性の咳などはしっかりと原因を追究し、治療することをお勧めします。どうぞご相談下さい。

そんなわけでフットサルだバンド活動だと元気に野を駆けずり回っている私(めでたく30歳)にうちの妻が理解を示す日を夢見ています。

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