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漢方をきちんと扱いたい、確かな知識を得たい タクヤ先生の漢方講座

漢方で「がんの予防」を考える

日本人の病死原因No1はご存知のとおり「がん」です。

もともと「がん遺伝子」というものは誰しもが持っているものです。これがあるきっかけにより変異すると正常な細胞をがん細胞に変えてしまいます。これが「がん」の発症メカニズムです。

この原因は様々ですが、とくに放射線、紫外線、排気ガス、タバコ、食品添加物、化学物質、ウイルスや細菌などがその主なものとされています。また、生活の不摂生や加齢などによる免疫力の低下によっても発がん物質の解毒、傷ついた遺伝子の補修、変異した細胞を排除するなどの自己防衛システムが低下してしまうことも発生を促す原因となります。

しかしながら現代社会において外部からの刺激を全てシャットアウトするのは大変難しいものです。
では漢方を効率的に用いてがんの予防をすることはできないのか?答えは「YES」であると私は考えています。

漢方の考えではがんの原因を「体のバランスの乱れ」として大きくとらえ、その乱れを正すことを予防の上で最も重視しています。体質の乱れがどのような方向に向かっているのかを考えることでかかりやすいがんも異なるという考えの下、特に大きく4つに分類して考えます。

まず第一に加齢や抵抗力不足による「正気(しょうき)不足」、「正気」とは抵抗力など人間の生命活動を維持する力としてとらえますが、ここが不足すると病気と闘ったり有害物資を体外に追い出す力も弱まってしまいます。この原因には「正気」を補う漢方薬を服用することで対処が可能です。

第二にストレス過多で体全体のエネルギーが巡りづらくなっている「気滞タイプ」ストレス過多は体のあらゆる機能を乱れさせ、がんにもかかりやすい体になってしまいます。特に40~50代の方に多い症状で胃、肝臓、胆のう、甲状腺、乳がんなどが関係深いとされています。気滞を改善させる漢方薬を継続的にお使いになられると良いでしょう。

第三は環境汚染や化学物質の影響を受けた「毒熱タイプ」。これはまさに現代が生んだがんの発症原因ですね。放射線や紫外線、タバコ、食品添加物、ウイルスや化学薬品が体に入ることにより正常な体内の環境を毒化していってしまうことによりがんを生じやすくなるというもの。白血病、悪性リンパ腫、子宮頸がんなどに関与していると考えられます。中医薬は全てのタイプに有効な予防効果を期待できると私は考えていますが、中でも特にこのタイプの予防には非常に有効だと思います。

そして最後である第四のタイプは老廃物が溜まった「痰湿(たんしつ)タイプ」。これは不摂生な生活を続けてきたり胃腸が弱くて消化吸収がうまくできないことにより体内に老廃物(痰湿とよびます)が溜まってしまうことにより血の巡りが悪化し、がんの発生しやすい体に傾いてしまうと考えられています。毒熱タイプと似てはいますが甲状腺、子宮体、肺、大腸がんなどに関係するとされています。漢方薬を用いて老廃物の排泄までの流れを詰まらせることなく正してやることが予防につながります。

いかがでしょうか。

一言に「予防」といっても少なくともこれだけのタイプ、体質によって毎日飲む漢方薬を考える必要があります。かかってからではなく、なによりもがんにかからないようにするのが大事だと漢方の考えでも、そして私自身も考えております。がんの予防、あるいはがんの予後の再発予防には漢方の有効な利用により期待ができます。どうぞ一度ご相談下さい。

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