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漢方をきちんと扱いたい、確かな知識を得たい タクヤ先生の漢方講座

早咲きの花粉症にも負けないために。

これを書いている2008年1月現在。
1月だというのにすでに明らかに花粉症状であろうアレルギー性の症状のお悩みを訴えられるお客様がいらっしゃっております。

暖冬のせいもあってか今年はすでに花粉が舞い始めているようですね。

よく病院では3月くらいの花粉を目安に少し前から抗アレルギー剤の服用を勧めておられるようですが、検査上では毎年アレルギーにバッチリひっかかる私ですがおかげさまで花粉症のようなアレルギー症状に苦しんだ記憶はありません。もちろん抗アレルギー剤にも生まれてこの方お世話になったことはありません。

よく花粉症対策で当店にいらっしゃる方がおっしゃるのは「抗アレルギー剤の副作用がイヤで」ということですが、やはり第一に西洋薬ありきのご発言が多いように思います。効果は弱いけれど安全だから漢方を、という発想をお持ちの方も少なくないようですね。正直申しますと漢方を扱う私からすると非常に残念なご意見です。

確かに症状が出てから抗アレルギー剤を服用して症状を抑えるというのも一つの有効な手段であるのは間違いありませんが、どうしても見落としがちなのは「なぜアレルギー症状が出たか」という点。

昨年まではなんともなかったのに・・とおっしゃる方はご自身の体の中になんらかの「ひずみ」が生まれていることをご自覚していただきたいと思います。
もともと日本には「花粉症患者」という存在そのものが無かった、というのはあちこちで言われている話ですが、ではなぜアレルギー症状の患者様がここまで増え、そして今なお増え続けているのか。

欧米型の食生活に変わったからとか大気が汚染されてきているから、とかそういった類の説明は多く聞かれますが根源にあるのはもっと根深いものだと思います。

それは一言でいうなれば「生命力の低下」。

もともと体内には侵入した異物を除去する機能が備わっており、それが正常に機能しなくなった状態をアレルギー反応として捉えています。アレルギーをお持ちの方が増えているのはこの侵入する異物そのものが増えた、というよりは機能がトラブルを起こす頻度が高まった、すなわち体の機能を整える能力が衰え、すぐに壊れてしまう状態になっているのだと私は思います。

数十年前に汚染物質が少ないからアレルギー人口が少なかった、という考えでは衛生環境は数十年前のほうがよほど悪く、粉塵やハウスダストなども今よりもはるかに多かった時代に花粉症患者は皆無であったという事実に説明がつきませんよね。アレルギー人口が爆発的に増え始めたのは特にここ十数年の間です。

要するに衛生環境が整えられた状態で生まれ、抗生剤に漬かるような幼少期を過ごしたりするうちに本来の防御機能がすっかり衰えてしまった方がどんどん増えているのだと思います。
しかも怖いのは「皆がそうしているから」という考えの下で薬漬けの生活がまるで正常であるかのようになってしまっている点。私に言わせれば現在の医療状態は異常としか言いようがありません。

清潔すぎる環境が逆に体の機能を弱らせ新たな病気を招く・・なんとも皮肉な話ですがこれがまぎれもない事実だと思います。

ではどうしたらいいのか?

落ちてしまった機能はメンテナンスして本当に持つべき力を取り戻すようにしてやればいいと私は思います。そしてそれを行うのが漢方薬であり、自然薬であります。

体内に入った異物を正常に捕らえ、正常に処理して、正常に排泄する。

現代にはたったこれだけのシンプルなことをできていない体をお持ちの方があまりに多すぎます。よく日本人が外国に行くとすぐに食あたりを起こしたり体調を崩したりしますがこれこそ温室育ちで弱りきった体の証明だと私は思います。生物とは本来非常に強い生命力を持っているはずなのです。「水が合わない」と言う前に「合わない水など無い」身体を構築する努力をする方がポジティブで素敵です。
(海外旅行での私のモットーは「合わぬなら合わせてみよう食と水」です)

出てきた症状を無理やり押さえつけて無かったように見せかけるのでは何の解決にもなりません。
身体本来の力を取り戻すために使うべき薬がきちんとあるという事を知っていただければ幸いです。

西洋薬と漢方薬はアプローチする方法が全く違うものです。
ですから「西洋薬を飲みたくないから漢方薬」ではなく漢方の目的をご理解したうえで利用していただければきっと漢方薬の効果を実感していただけると思っています。

漢方薬をもう一度違う視点からどうかご覧になってみてください。

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