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漢方をきちんと扱いたい、確かな知識を得たい タクヤ先生の漢方講座

精神安定剤と漢方薬

先日NHKで精神安定剤に依存する方が激増している、という内容のドキュメントが放映されていました。

驚きなのはほんの1~2分の面会で患者さんをうつや精神病と断定し、その日から精神安定剤を大量に服用させる心療内科医が大変に多い、という事実。

なぜそんな短時間で病気を断定することができるのか・・。
病院から出された薬なので安心して飲み続けていたら薬依存症になってしまった、と涙ながらに語る患者様の映像に心が痛みました。

しかしその先はさらにひどく、面会すらなくただひたすら薬を飲ませ続けるだけの治療が続くとのこと。もはやこんなものは治療とは呼べません。

放送を見ていた私の怒りが頂点に達したのは「なぜそんな風に薬を出すのか?」という報道員の問いかけに対し、「薬が切れると依存した患者が100%また病院に戻って来るから」と答えているある医師の映像を見た時でした。

この言葉は私も医療に関わる人間として絶対に許せませんし、心血を注いでおられる多くの心療内科医への侮辱行為です。

しかし「心療内科バブル」と言われる現代社会ではこう言った医師が数多くいるのが現状なのです。・・本当にひどい話です。

実は私のところにもちょっと頭痛がすると言っただけで「うつ病と言われた」というお客様がおられます(似たようなケースは数件どころではありません)し、増え続ける安定剤に依存する生活から抜け出したい、と懇願されたことも正直言って一度や二度ではありません。

私は精神安定剤の必要性を完全否定はしません。
西洋薬によるうつ病や自律神経失調症に有効な治療薬と治療法も確立されていると思います。
しかしあまりにアバウトな治療方針と診断基準に従い安定剤を安易に処方され、安易に服用されている方がなんと多いことか。

本当は健常な体なのに「あなたはうつ病です」と言われた時に患者さんがうけるショックについてそういう医師たちは一体どう考えているのか?・・・何も考えていないのでしょう。だからこそ薬依存患者を作り続けるのでしょう。

依存性を心配することなく心の病に関して用いることのできる漢方薬はたくさんあります。ご相談される方に応じた処方を決め、その人に合った分量の服用を支持させていただいています。

しかし漢方も決して万全ではありません。

だからこそ用いるお薬がどんなものであれ、心の病を抱える人達にはその方だけが感じている悩みがあることを認識し、そこの部分に対する時間をかけた「会話」によるケアが絶対に必要ということです。
安易に薬を飲むだけで治るようなものでは決してありません。
そして心の拠り所を薬だけに頼るような治療では決して完治させることはできないと私は思っています。

これを書いている4月という時期は心の悩みを抱える方が一番多い時期といわれています。

ストレスフリーを完全に達成できる方は本当に少ないであろうこのご時勢、「心療内科バブル」は今しばらく弾けることはないでしょう。
その巨大な泡に飲み込まれることなく、ご相談に来られるお客様とのより良い関係の構築を続けていきたいと私は考えています。

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