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漢方をきちんと扱いたい、確かな知識を得たい タクヤ先生の漢方講座

流れる水の音を聞きながら・・不眠解消!

今年のGWはカレンダーどおりのお休みをいただきまして、近場ではありますが箱根まで行ってきました。

箱根の小涌谷にある宿に一泊しましたが、都心から近い立地にありながら緑豊かで空気も澄んでおり、宿の周辺にある森に入ってフィトンチッドをこれでもかというくらい吸い込んでリフレッシュできました。
露天温泉にも身体が溶けるんじゃないかというくらい目一杯浸かってご当地の肉やら魚やら野菜やらをたっぷりと満喫し、これぞまさに温泉旅行!ビバ湯治!と大満足で帰ってきました。

体重が4キロくらい増えていたのは目の錯覚でしょう。

さて、今回そんな旅行中に思ったことが一つありまして。

3~4月までに多かった自律神経のご相談に際して多くの方が「不眠」のお悩みを抱えておられました。
皆様が感じておられる原因についてはストレスや不安感、言いようのない焦燥感などと様々なものがありましたが、その中で「疲れているのに眠れない」というご意見が多くありました。

確かに疲れているのに眠れない、というのは気ばかりが焦り身体にとっても良い状態ではありません。ですが人間は「疲れているからこそ眠れない」ということがあります。

夜になるとギンギン目がさえたり強い動悸がしたり、頭痛、ほてりや熱感、耳鳴りやめまいに悩まされるという方の多くは漢方では「肝陽上亢(かんようじょうこう)」と呼ばれる状態にあると考えます。

こういった症状について漢方を治療を行う際には滋陰(余剰な熱を取る)や平肝(高ぶっている肝(感情ととらえていただいても結構です)を落ち着かせる)、潜陽を考えて漢方薬を服用します。

生薬でいえば「平肝薬」として用いるのは釣藤鈎(ちょうとうこう)、天麻、白芍(びゃくしゃく)などを、「滋陰薬」としては生地黄、クコシ、天門冬、麦門冬などを、「潜陽薬」としてはボレイ(カキの殻)、真珠母などを用います。

このあたりはちょっとマニアックなお話ですので流していただいて結構です。

こういった漢方薬を用いた治療も確かに有効な手段ではありますが、箱根の静かで深い夜の空気を吸いながら、少し遠くに流れる水の音を聞きながら床についている時に「こういった環境に身を置くという事も症状を改善するために大きな力になるなあ」と感じました。

忙しく慌しい現代の社会において療養、と堅苦しく考えるのではなくリラックスして自然に溶け込むというのが健康づくりの第一歩であるということを今更ながらに実感した1日でした。

体重が4キロくらい増えていたのは目の錯覚でしょう。

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