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二人目がなかなか授からないという方に。

2008年1月26日 17:22第二子のご不妊

二人目が授からない」というご相談につきまして。

以前から非常に多くのご相談件数のある内容だけに一度私の考えを文章にして皆様にお伝えしようと思っておりましたので、今日はこうしてカタカタとキーボードを叩いております。

そもそも「不妊」と言いますと第一子が授からないというイメージを皆さんお持ちだと思います。もちろんそれは間違いではありませんが、当店に相談してくださる件数で言えばおそらく第二子に恵まれないというご相談の方がむしろ多いのでは、と思ってしまうこともあります。

ではなぜこういった現象が起きるのか?

私の見解では第一子をご妊娠され、ご出産されることで母体は大きなダメージを受けます。そしてその後にも授乳、子育てと身体は休まることなくどんどんと体内エネルギーを減少していきます。

たとえば人間以外の動物は出産後に落とした自分の胎盤を食べることにより失ったエネルギーを回復する行為を行います。しかし倫理的な観点や生理的にもこれをほとんどの人間は行いません。(中国では一部の地域で今も胎盤を食べる風習を持つ民族もあるようですが・・)

すなわち第二子が授からない、という方の場合、第一子出産による身体のダメージをうまく回復してやればもともと妊娠して出産するお力のある方なのですから続けての出産は可能になるはずなのです。

しかし残念なことにそういった方法を取ることなく多くの方がホルモン治療や人口受精などのいわゆる「不妊治療」を行われますがこれではますます母体にとっては負担をかけるばかりになってしまいます。
妊娠というのはご両親の健康な身体があって初めてうまくいくものであると私は考えています。

では具体的に漢方を用いてどのような治療を行っていくのか?

何度かご紹介はしておりますが、私の不妊治療では「周期療法」という治療法を用いております。
基礎体温表を元に低温期、高温期、体温の周期そのものの形などから母体の体内状況を把握し、それに応じた漢方を用いて崩れているバランスを整えます。
この周期だけでも排卵がうまく行われていない、黄体の機能不全など様々な体質の把握をすることが可能になります。そしてこういった場合、漢方では「補腎」という治療方針を取ります。

「腎」というのは腎臓だけではなく成長や老化をつかさどる器官であると考えられており、不妊治療でこの腎を補うというのは女性の場合は排卵状態を整えたり、卵子そのものを質を高めるなどの目的がありますが、男性が服用しても精子の数を増やしたり働きを高めたりする効果も期待できるなど妊娠にとっては有効な方法といえます。

また、「第二子不妊」の場合は産後に様々な不快な症状が現れることが多く、その症状によっても現在の母体の状態を判断することができます。
自覚症状で多い症状は頭痛、めまい、肩こり、生理不順、生理痛、疲れやすくなった、むくみ、下半身の冷え、上半身のぼせなどがありますがこれらは基本的に血流の不全、血液の汚れなどによるものです。
血が体内を正常に巡る、というのは妊娠や出産はもちろん、母体が健康であるために産前も産後も絶対に必要な条件です。

「不妊」と一言に言ってもそれは様々な要因が絡みあって形作られるものです。
ですから広い視野で今現在どこのバランスが崩れているのか、ということを正確に把握し、そこを「攻める」のではなく「癒し、整える」という考え方が必要だと私は考えています。

これは決して遠回りにはならないと思います。
妊娠、出産を通じてお母さんもお子さんも元気にいられるように、不妊治療には決め細やかな治療と対応が望まれるものです。焦られる気持ちはよーくわかりますがまずはご相談下さい。

「貴方の今」を認識することが赤ちゃんと出会う一番の近道になると私は思います。

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