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女性の年齢と妊娠

2008年4月10日 15:59ご出産年齢のお話

不妊治療のご相談を受けている時にお客様によく聞かれる質問があります。それは「妊娠は何歳まで可能なんですか?」というもの。これは正直非常に難しいご質問です。

当然ご妊娠にも個人差があり、一概にこの年齢まで、ということを断定することはできません。かと言って「それはお客様によります」なんて不親切な発言などもってのほかです。

ではどうやってご説明すればよいか?

実は漢方には女性の年齢を「7」で大きく分けて体の状態を分類する考えがあります。

具体的には・・・

14歳 初潮をむかえ、妊娠が可能になる
21歳 腎気(体を巡る妊娠、出産する為のエネルギー)が均等に流れる
28歳 筋骨が丈夫になり、体の力が最も充実する
35歳 腎気が衰え始め、皮膚や髪に疲れが見え始める
42歳 体の衰えが顕著になり、白髪やしわが増加する 
49歳 初潮が終わりを迎えると同時に妊娠する能力を失う

簡潔に書けばこのように定義されています。

もっとも、これが定義されたのは気が遠くなるような昔のお話。現代の女性とは少々異なる部分もあるかと思います。しかし大きな分類として頭の隅に置いておかれるのもよろしいのではないでしょうか。

ちょっと前に「14歳の母」なるドラマが放送されていましたが、現代社会では許されざることなのかもしれませんが日本でも戦国時代などは15~6歳に妻となるのが当たり前の世の中でしたし、現在のように晩婚が当たり前のようになっている風潮もまた世の流れだと思います。適齢期と言うのは結局それを決めるご本人とその周囲の環境によるものなのでしょう。平均寿命も倍くらいになっているわけですから・・・。いつの世もある程度の計画性はやはりあったほうがよいのでは、と思いますが生まれてくるお子様への強い愛情があればちょっとくらいの困難は乗り越えていけるのではないかと・・・などと14歳の母を容認するかのような発言をするのも倫理上も立場上もダブルで問題なのでそれくらいにしておきまして。


かといって晩婚化がどんどん進み結婚適齢期が60歳になる!という破天荒な事態になるとはいくら高齢化社会といえどまず考えられません。妊娠に理想的な時期としては21~30歳前後の期間を想定されるのが母体やお子様への負担を考えた場合は望ましいのではないか、と正直なところを申しますと私個人は考えております。

ですが本当に大事なのはご妊娠からご出産までの中で母体の体調をいかに整えておくか、という事です。いくらお若くても不摂生やストレスのある生活を続けておられる方はご妊娠もしづらいケースが多いですし、出産から出産後にもトラブルを抱えるケースも大変に多くなります。

一方で「高齢出産」と称されるご年齢の方でもお体をいたわり、上手に漢方をお使いいただくことで体の内部を健全に保つことで元気な赤ちゃんを授かるケースも決して少なくありません。

極端でない限りあくまで年齢は目安です。
ですからご年齢だけにお気持ちを左右されず、まずはご自身の現在の体の状況を確認してみましょう。基礎体温表や生理の状態、普段から感じる不快な症状などがヒントになります。

漢方は体内の滞っている流れを通し、足りないものを補うものです。

今お悩みの貴方の体に足りないものは何でしょうか?

ちなみに私に足りないものは妻の私への優しさです。(完全にここだけの話です)

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