不正出血 その原因と漢方による対策!
2009年4月 4日 10:41不正出血のお話
現代女性に非常に増えているお悩みの一つに「不正出血」があります。
そもそも不正出血というのは、月経以外の時に、腟や子宮などから出血があるもので、出血の量はまちまちでほんの少しというものから、人によっては大量の出血がみられることもあります。出血するタイミングも、月経の前後や、排卵日の前後など、または関係ないなど人によりけり。
生理出血と違い内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている可能性のある不正出血、不安になられる方も多いのではないでしょうか。
病院の検査でもホルモンバランスの崩れや体調不良やストレスなどが原因と診断されますがなかなかこれといった対処がしづらいのも事実。
こういう状況では漢方の効果が期待できます。
漢方では血の制御不良としてとらえるこの症状ですが、、「血」を体の中に留めているのは「気」の力とされており、この「気」の力によって血管の外へ漏れ出ないように守られています。逆に「気」のエネルギーが足りなくなると出血が始まる可能性が出てきます。
出血改善のための漢方選択には大きく分けて2つの選択肢があり、
まず、
色は淡色で希薄 、疲れると出血する 、食欲がない 、寝つきが悪い、夢を多く見る、生理がだらだらと長い 、舌は淡白色などが第一の指標。
こういった症状は体内エネルギーの「気」の不足が原因であることが多く、「気」と「血」を補う漢方を中心に用いていきます。
第二は
色は鮮血で、出血量が多い 、発熱や微熱を感じる、口や咽がすぐに渇く 、真っ赤な舌、月経の周期が短い こういったタイプ。
これは「血熱証」と呼ばれ、血が熱を持っていると考え、過剰な熱を取りさらう漢方薬を用いていきます。
その他にも崩れたホルモン分泌を調整したり体のバランスをトータルで整えていくために漢方は非常に有効に使うことができます。
お悩みの方は是非ご相談くださいませ。