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ガンと免疫

2012年10月27日 11:04ガンと免疫

免疫とは何か?そしてガンと戦うのにどのように必要になるのか?

このような質問をお受けすることがあります。

 

例えとして私がよくお話しますのは「臓器移植」について。免疫系というものは免疫反応の働きによって、「自己」と「非自己」を見分けようとします。そしてこの非自己を体の中から排除するのが「免疫力」すなわち、体を防御する「兵士」であり、それが免疫システムということです。

では臓器移植の場合で考えすと移植された臓器、つまり「非自己」を引きはがそうとします。この反応を一般に「拒絶反応」と呼ばぶことはご存知かと思います。

しかし、拒絶反応を許していたら移植による生命の危機が生じるわけでではどうするかといえば、このような免疫反応を抑える薬(免疫抑制剤)を投与し、起こりうる拒絶反応を抑えようとします。これはつまり兵士たちに目隠しをしたり、兵士たちの数そのものを極端に減らしてしまうことになります。結果、当然、体の免疫力は落ちるため、感染症や他の病気に罹るリスクが高まります。癌の場合も免疫力が低下してしまうわけですから結果として癌細胞が増殖して勢力範囲を拡大してしまう危険性が出てきます。問題なのは正常細胞の増加スピードは、癌細胞の増加スピードより遅いと
いうこと。これは要するに癌細胞の方が有利な状況であるということに他なりません。癌細胞の勢力が大きくなってしまうと、さらに正常細胞が抵抗を受けて免疫機能がどんどん低下してしまうと同時に、ガン細胞の分裂・増殖するスピードが増すことになります。

免疫機能の改善が癌の予防と初期治療にいかに重要であるかがわかります。正常細胞もろとも細胞死を引き起こす抗がん剤の投与を考えるよりも、兵士を増強させて、総合的な兵力を整備することが、何よりも大切になってくることがご理解いただけるでしょうか。ガンに対抗するために、化学療法のような他の治療法を行う必要にかられたとしても、並行して免疫力の回復をはかることが絶対に大切です。

 

 

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