ご存知でしょうか?「オートファジー」
2013年2月 6日 12:59
がん相談のお客様に接する際に最近お話をし始めたのが「オートファジー」という言葉。
生命科学において「分解」という概念は「合成」に比べるとあまり注目されていませんでしたが、近年その研究が進み、その重要性が次第に明らかになってきているそうです。細胞を構成しているタンパク質などの高分子は、時間がたつと自然に壊れるのではなく、一定期間後、細胞自らの働きによって分解が行われ、新しい細胞が産生される事で合成と分解のバランスが保たれ、健康な体を保っている訳です。
つまりこの働きが衰えたり、弱ったりする事で良質な新細胞が造られなくなったり、不要だったり異常だったりする細胞がそのまま体内の取り残されることで病気の原因になる恐れが出てくる訳です。
病気の予防や改善ももちろんながら、アンチエイジングの観点から見てもこのオートファジー能力は元気に保っておきたいところであると考えております。
漢方以外で言いますと当店ではバイオリンクAのBCExなどを積極的にこうした働きへの期待を持って利用しております。
悪い自己を認識し、それを消化し新しいものを作り出す。
なんだか人間の人生のようでもありますね。
ちなみにこのオートファジー機能が最も活発になるのは飢餓状態の時だそうです。人にはこのように生きる為の力が常に働いているのだなあと感じます。