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自律神経とは?日常生活で見直せる方法とは

2015年9月30日 10:03自律神経、うつのお話

「自律神経」という言葉は結構あちこちで耳にしますが皆さん、「自律神経って何ですか?」と聞かれた時にすぐにお答えすることができますでしょうか?

自律神経とは呼吸や血管・消化器など内臓の意識とは無関係に体の働きをオートマチックに調整してくれている神経のことです。主に活動時や興奮時、ストレスを感じている時に働くのが交感神経で、休憩時、リラックス時に働くのが副交感神経です。例えば交感神経が優位の時は血行は悪く・呼吸は浅く・血圧は高く・消化は抑制され・・というようになり、副交感神経が優位の時はその逆、という風になります。

この自律神経の働きは朝や夜などの時間の移り変わりでも自然にスイッチが入れ替わるものですが、生活習慣でもこのスイッチに力が入ることがあります。例えば塩分の多い食事は交感神経を優位に、また甘いものは副交感神経を優位にしますのでストレスを感じて交感神経が優位になっている時に甘いものを欲する、というのは体が自然にスイッチングを誘発していると考えることができます。ただ、一時的には問題はなくとも、常にストレスにさらされているような状況になると常に甘いものを欲するということにもつながり、その結果血糖値が上がり、インスリンの放出が増えることで結果として低血糖状態になるという血糖値の乱高下が起き、逆にストレスやめまい、不安感などが起きる精神疾患を引き起こすひきがねになってしまうのです。これがいわゆる「自律神経失調症」という病気です。

現代はストレス社会ですのでどうしてもこの交感神経が優位になりがちで、甘いものに手が伸びやすくなりますが、この誘惑に負けてしまうことで自律神経が不安定になる危険性があります。ではどうすればいいか。副交感神経を上手に刺激し、交感神経の緊張を抑えて健やかな自律神経の状態を保つには

・カルシウムやミネラルをバランス良く摂取する(これらは副交感神経を優位にしてくれます
・胃や大腸の働きを良くする漢方などを用いる(腸の働きは副交感神経が司ります)
・ぬるめの湯にゆっくり浸かる
・散歩や軽い筋トレ、ラジオ体操など(過度にならない運動はリラックス効果で副交感神経が優位になります)
・腹式呼吸を心がける(腹式呼吸は副交感神経を、胸式呼吸は交感神経を優位にします)
・その他ストレス発散を心がける(ストレスは交感神経を優位にしてしまいます)

このような生活習慣を心がけることが大切ですね。

あとは漢方薬でリラックス効果を生む 逍遙散、甘麦大棗湯、竜骨牡蠣湯などを用いたりするのもいいと思います。
私のオススメは自律神経を調整する力に優れる「シベリア人参」の製剤である「双参(そうじん)」や「五加参(ごかじん)」です。これらは神経の疲れを回復させる力もあり、相談時に大変重宝しております。

ストレスの原因が明確な場合はそれを取り除けばいい!というのは簡単ですが、なかなかそうもいかないのが社会ですよね。どうしても環境を変えられない場合は自分でその環境に適応できるようんい体を変えていく、というのが健全な自律神経を保つ秘訣かもしれません。お悩みの方はいつでもご相談くださいね^^
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