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心のお悩み相談中にいただいたあるご相談

2016年6月25日 14:51自律神経、うつのお話

おかげさまで当店ではお心のお悩みのご相談が全国より寄せられております。

その中で今日はあるお客様から「漢方を飲んで調子は本当に良くなっているのだが、100%不安にかられることなく不安がでてもそれに絶対にとらわれないように過ごせるようにはならない、このまま漢方を飲み続けていていいのでしょうか」というご相談をいただきました。実はお心の相談の場合、こうしたお話をいただくことは少なくありません。

例えば肉体の痛みや腫瘍などのできものなどの不調に関してはそれがなくなった時点でまずは「完治」と言えると思います。
しかしそれが「心の不調」だった場合はどうでしょうか。
「漢方薬を飲んで不安な気持ちにとらわれないようにしたい」というお気持ち、これは痛いほど理解できますし、願わくば私もそういうことを漢方だけで完全に成し遂げ、「完治です!」と申し上げたいといつも思っております。
しかし残念ながら漢方薬といえど決して万能ではありません。
そもそも不安にとらわれない人間などというものはおりません。
私も基本的にいつも元気でおりますが、時に体に不調を感じた時になにか大きな病気ではないか?と不安にとらわれてしまうことはあります。
また、なにか大きなイベントを前にして緊張したりして体調のリズムを崩してしまうこともあります。ストレスを感じれば人間の体は普段と違う働きが起き、そこから不調が起こることもある。これは仕方のないことです。
漢方薬は心と体を健康に、そして強くしてくれるものです。
不安に包まれる心と体を支え、それに打ち勝つための心強い武器に成りうるものです。しかし前述したとおり漢方は万能ではありません。
漢方を飲んでいるから不安な気持ちが出ないとか、漢方を飲んでいるから絶対に大丈夫!という心の支えとして漢方を使っていただけることは本当に嬉しく思うことなのですが、逆に漢方に依存しすぎてはいけないとも思います。

自分がリラックスして、緊張しないように、突き上げるような不調が起こってもそれを乗り越えるために「自分で何ができるか」「どうすれば強くなれるか」「自分に自信を持っていけるか」ということをご自身でも考えてみてください。
優しい言葉をかけることだけが本当の意味での100%の改善に繋がることではないと思っておりますし、大切なお客様だからこそこのようにお話させていただいております。その上で私以外の先生におかかりになることも良いと思います。他の漢方を試してみるのも良いと思います。
しかし最後の最後で困難を乗り越えるのは漢方ではなくご自身の意志であるということだけは忘れないでください。あくまでも最後の一線を乗り越えていくのはご自身の意志の力とそれを支えるお体の健康です。

実は文章の後半部分はご相談いただきましたお客様にお返事した内容そのまま掲載いたしました。これが私が常に考えている偽らざる気持ちです。
このご相談をいただいたお客様は前向きな気持でまた私と一緒に、漢方と一緒に頑張りたい、とおっしゃってくださいました。本っ当に嬉しく思っています。
ご遠方からでも心のお悩みを抱えておられる方は是非一度ご相談下さい。お待ちしております。

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