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ペット漢方をご希望される皆様へ

2017年3月 2日 09:54治療方針について聞いてほしいこと

おかげさまで全国より本当にたくさんのペット漢方のご希望をいただいております。最近は特にご相談件数の激増により、お返事が追いつかず、お待たせすることもございますことをこの場を借りてお詫び申し上げます。

今日はご相談をお受けする中で私がずっと感じていたことについてお話させていただきたいと思います。
ご相談いただく皆様に対しては失礼に当たることをお話するかもしれませんが、私の偽らざる気持ちとしてどうかお聞きください。

当店のペット漢方にいただくご相談はワンちゃんと猫ちゃんを中心としておりますが、最近ですと多くのケースで14歳以上のご相談が多くなっています。14歳という年齢は人間にすれば大変な高齢となります。もちろん加齢により多くの健康の不調が起きてくることは動物である以上避けられず、漢方による根本治療、生命力の増強、体の根っこを太くするという治療方針が多くの素晴らしい改善症例を生み出していることは間違いのない事実です。

ただ、失礼を承知で申し上げますと、治療に対する過剰な姿勢が見られるケースが少なくありません。
西洋学的な一方向のコントロール主体となる対症療法には限界があります。まして高齢の状態で強い薬で無理矢理に調整するということがワンちゃんや猫ちゃんにとって刺激やストレスになったり、はては強い薬の刺激で弱っている体を更に弱めてしまうことにもつながっているケースを残念ながら毎日のように見ています。

私がいつも申し上げることですが、西洋薬も漢方薬も決して万能ではありません。外科的な施術は漢方ではできず、西洋学的なコントロールだけでは根本を強くすることはできません。だからこそお互いの「いいとこ取り」していく必要がありますし、その必要性には否定の余地がありません。
しかし、私はそれが無理な延命である、あるいはその状態がワンちゃんや猫ちゃん達のためにならないと思う時には、勝手ながらご相談をお断りさせていただいております。

大切な家族が苦しんでいるのを見ればそれを何とかしてあげたい、どんな手を使ってでも長く一緒にいたい、というお気持ちは当然のことであり、そのお気持ちに出来る限り寄り添いたいと思っております。しかし、口の聞けないワンちゃんや猫ちゃんだからこそ「病気の症状が辛い」ということも喋れませんが、同じように「その治療が辛い」ということも言えないのです。

心配のあまり愛情が暴走し、大切なワンちゃんや猫ちゃん達に逆に辛い思いをさせていないでしょうか?
そのワンちゃんや猫ちゃんが「人間だったら」とイメージしてみてください。毎週のように注射や点滴、自然ではないストレスフルな治療をされることが本当に幸せでしょうか?

どんな動物も年齢とともに体は弱り、ゆるやかに「死」に向かっていきます。それは自然なことです。
私は西洋学的な治療をすべてやめて漢方にしろ!と言いたいわけでは決してありません。漢方だって服用を凄く嫌がるのであればそれはストレスになります。山のようなサプリメントや健康食品を「健康にいいから!」と飲ませていることが実は逆に臓器を傷めることだってあります。
ただ、家族の愛情は残念ながら冷静な目を曇らすことがあります。

私は漢方という根本治療を進めるアイテムを提供するだけではなく、第三者的に冷静な目でご家族の皆様の治療についてアドバイスをさせていただいております。それは時に失礼な物言いになることもあると思います。ですが、そうした目を通して大切なワンちゃんや猫ちゃん達にとって何が一番幸せなのか、ということをご家族でもう一度考えていただけるような、そんな気づきを与えられれば、という思いでペット漢方のご相談に望んでおりますことをどうぞご理解ください。

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