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漢方の飲む目薬

2005年5月30日 07:57月刊 漢方の旅

目薬というのは普通目に点(さ)して治療する薬を指しますが、飲む目薬というのは内服することにより目の病気を改善します。

目の病気は疲れ目、乾燥、充血、かゆみ、かすみ目、目の痛み、仮性近視、目ヤニ、飛蚊症などがあげられます。 当然、ケガや網膜はく離など手術を要するものは省きます。

スギ花粉アレルギーの時期は終わりましたが、目のアレルギー症状でも漢方の内服と補助的に目薬を使います。

また目ヤニだけでもカゼなどを併発していることもあるので内服薬を使います。

昔からの経験で、耳や目などの感覚器官と内臓との関係が知られています。 目は肝、耳は腎、鼻は肺、口は脾胃、舌は心とそれぞれにつながっています。 もっともここでの内臓は中国医学の五臓によるものなので、今日の内臓とは少し違います。 ただ、目の病気は肝腎の臓腑の病気と考えています。

最近特に目を酷使しているので、若い人もコンタクト、メガネの使用も多く、子どもの仮性近視が増えています。 老化によるものと目の使いすぎによる目の栄養失調が考えられます。

薬として枸杞の実と菊花の入った杞菊地黄丸。 ブルーベリーがよく使われますが枸杞の実と菊花を入れればもっと効果があります。 受験生、パソコン使用の方はぜひ使ってみてください。

貧血があり体が疲れ易い人は体力を強化するのと同時に目の疲れ、ドライアイには十全大補湯をお奨めします。