HOMEタクヤブログ>花粉症と漢方

花粉症と漢方

2007年2月21日 10:38月刊 漢方の旅

今年は暖冬のせいか鼻炎の季節が早くなったようです。今回はアレルギー鼻炎の漢方について述べます。

日頃から服用することによって鼻炎にかかりにくくするものと、辛い症状が出ないように症状を抑える対症療法があります。

漢方薬を選ぶポイント

鼻炎の症状で共通しているのが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目・皮フの痒みカユミですが、漢方では薬を選ぶポイントはこの他の症状を確認します。 まず症状が辛い時に使用する場合は、 腋ワキの下が汗ばんでいるか、
目が充血しているか、
口が渇き鼻炎時になると冷たい物を飲みたがり気温が上昇するとひどくなる、
また逆に寒くなると悪化する、
発熱など、を総合的に判断して漢方薬を選びます。

桂枝湯と小青龍湯

鼻炎は春に流行しますが、原因はスギ花粉ですので、漢方薬では急性のアレルギー対し基本的には桂枝湯を使います。
よく小青龍湯を発作時に使われることと思いますが、これは気温が下がった時にくしゃみ、鼻炎がひどくなる時に使うので春に使う機会は少ないです。 特に目の充血や皮フが赤く痒い時は注意が必要。小青龍湯は体を温めて利水作用の薬です。

体質改善

もう一つの根本療法の体質改善に使う薬ですが、これは日頃から免疫を調節して鼻炎だけでなく、アトピー、喘息など肺と皮フを強化する漢方で日頃から症状が出ていなくても服用します。
胃腸が弱く疲れやすい人は補中益気湯、他の人は基本的に玉屏風散を使います。発作時はこれらを併用して使用します。