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漢方で不妊治療!その① 高プロラクチン血症

2007年11月 8日 16:31プロラクチンのお話

当店での相談件数でも1年を通じて高いウェイトをしめる
「不妊相談」

原因は数あれどやはり現代社会における
ストレス過多の環境、大気汚染、食物への不安、
狂いがちな生活習慣などがその多くをしめています。

今回から女性不妊の原因とされるものについて
何回かにわたって説明とその対策について
お話していこうと思います。

と、いうわけで記念すべき第一回のテーマは
「高プロラクチン血症」です。

と、いうわけでまずプロラクチンとは何か?

プロラクチンとはホルモンの一種で、
乳腺を刺激して母乳を出す「催乳ホルモン」と呼ばれます。
普通は妊娠~出産後に多くなり、授乳中はこのホルモンが
活動しているために月経が来なくなります。

しかし最近ではこのホルモンが妊娠する前に
何らかの原因により異常に産生されることにより
乳汁が分泌されてしまい、これが視床下部から放出される
刺激ホルモンを抑制し排卵障害や黄体機能不全を
起こすことによって妊娠しにくい状態になってしまう
という女性が増えています。

この状態を「高プロラクチン血症」といいます。

では「何らかの原因」とはなにか?

西洋学の観点からは
ストレス、薬物の副作用、 脳下垂体の腫瘍などが
考えられています。

ホルモンが関与するので自律神経の異常や
安定剤などの長期服用による副作用などが
悪影響を及ぼす、というわけですね。

これに対して私達が行っている中医学の観点から
原因を追究すると比率として一番多いのは
肝気うっ滞(ストレスによるもの)でしょう。

自律神経や感情をコントロールするのは「肝」とされており、
この部分が精神的な抑うつやイライラを強く受け続けた場合
肝がダメージを受け、結果として「気」の流れが滞ってしまいます。

「肝」は血流、造血作用の要としても考えられており、
ここにダメージが来た場合、結果として下腹部、脇腹、乳房が
張って痛んだり、月経のトラブルが現れることもあります。

気血の乱れにより乳汁の正常な分泌作用が
破壊され、妊娠前に乳汁となって出てくる、
というように考えられるわけです、
(乳汁の異常分泌が起こらない
「潜在性高プロラクチン血症」というものもあります)

具体的な解決策としては、
西洋学で外科的処置(腫瘍が原因の場合)、もしくは
プロラクチンの分泌を抑制する薬を使います。
いわゆる「ホルモン治療」ですね。

ただこの場合、吐き気や体重の増加などの副作用が
強く現れることがあります。

中医学では肝を補い、気の流れを整える漢方薬を
使うケースが多くあります。(個別の症状により薬は調節します)

当店では特に「麦芽」を使用します。
近年漢方では麦芽がプロラクチンを下げる効果があると
されており当店でも実際に使用してその高い有用性に
手ごたえを感じています。(臨床応用されています)

飲みやすい顆粒にしてありますので
服用には問題ないと思います。

あとは生活習慣ですね。
西洋、中医学問わず主な原因がストレスであることは
間違いないわけで、ただでさえストレス社会とされる
現代社会に加え、「不妊」というとてもストレス、
プレッシャーのかかる問題と向き合っておられる
女性はやはり多くのストレスを感じていると
思わずにはいられません。

一人で悩まずにまずはご相談ください。
温かいハーブティーを入れてお出迎えいたします。
リラックスしてゆっくりとご相談くださいませ。

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