HOME漢方美容>「イボ」撃退の漢方治療!

「イボ」撃退の漢方治療!

2007年11月 9日 14:29イボのお話

1.「イボ」とは?


一般に「イボ」とは皮膚に生じる小さな突起物をさす俗称で、ウイルス性のものを中心として様々な種類があります。


大別すると、
① 尋常性疣贅(疣贅は「ゆうぜい」と読みます)
② 青年性扁平疣贅
③ 水イボ(伝染性軟属種)
④ 老人性疣贅民間薬   

などがあげられます。

上記しましたが④の老人性~を除けばほとんどの「イボ」はウイルス関与のものが占めています。

民間薬としても使われてきましたが、漢方では西洋学的に言うウイルス性のイボにはヨクイニン(ハトムギ)を使うケースが多いです。


img00891671.jpg

中でも青年性のものや小児の水イボなどには効果が出やすいとされています。
さらにヨクイニンにはイボ取りだけではなくお肌の脂質量を改善する作用もあるので女性のうるおい、美白のお悩みにも効果的です。


とはいえ、ヨクイニンだけで十分な効果を得られるのかといえば少々疑問があり、私の経験上でも原因に応じて漢方の併用を考えるケースが見られます。


以下に原因別にした漢方の選択基準を書いてみましたので参考にしていただけたら、と思います。ただしあくまで参考ですので治療に際してはきちんとご相談されることをお勧めします。

2.老人性のイボの場合


老化による新陳代謝の衰え、水分量の減少などが原因となって皮膚が枯渇し、新生されるべき皮膚が新生されずに固まった皮膚がイボのような突起状の塊としてできてしまうのではないか、と考えます。
当然原因はウイルスではなく「老化」そのものだということになりますので、ヨクイニンなどの効果もあまり期待できそうにありません。

こういった場合は、失った津液(体の水分、体液のこと)や血液を補い、老化(腎虚)を治療する地黄剤(六味地黄丸、八味地黄丸、知柏地黄丸、四物湯など)を使うことにより予防、改善がある程度期待できると思います。


3.水イボ(伝染性軟属種)の場合


この症状の場合は呼んで字のごとく「水イボ」というくらいですから水分代謝を考慮に入れ、水はけをよくしたり余分な水分を追い出すような漢方を合わせれば一番確実かつ早期に効果を見ることができる症状です。


4.その他の場合


皮膚に力をつけ、原因であるウイルス等の「邪」を追い出すような漢方を併用するのが一般的です。生薬で言うと黄耆(オウギ)などの入った漢方を使うことがあります。


基本的にはこれらの薬剤とヨクイニンとの併用で効果をアップさせることができます。


あとヨクイニンなどを飲んでいてイボが落ちる時には直前にイボが赤くなったり大きくなったりすることがよくあります。驚いてやめてしまわれる方もおられますが治る兆しですのでそのまま続けられることをお勧めします。


・・・完全な余談ですが、数百年前のイボの治療方法としてはお灸などがよく見られたようですが、中には「塩をイボの上に塗りそれを牛になめさせる(3回以上してはならない) 」なんていうちょっと変わった治療法もあったようです。

一回もしてはならないと思うのは私だけでしょうか。

私は、38歳です。
目の周りに、イボがあります。何度か試したのですが、取れません。イボコロリは、痛かったです。自分では、どの種類のイボかもわからずに、毎日、鏡を見るたびガックリしてしまいます。
内服や塗り薬、何をつかえばいいですか?
教えてください!

こんにちは、コメントありがとうございます。
メールアドレスをお送りいただきましたのでそちらにご返信させていただきました(セキュリティなどで届かないことが多いのでメールの配信状況をご確認くださいませ)が、基本的にいぼができる原因は前述したとおりいくつかございます。大事なのは原因に応じたお薬をきちんとお使いになられているか、という点です。

こんばんは
私は32歳の女です。
数年前からいぼが体にできています。
いくつか種類があるようです。
胸元に白いいぼ。首にも。
腰回りには茶色い色のいぼのようなものができています。
とうとう顔にもでき始めました。
顔にできたものは、色はついていませんが、平たく小さいいぼのようなものができています。頬から額にかけて複数。瞼にもできています。
ショックを受け、落ち込んでいます。
ただ、できている場所が多いうえに、体にもできているので、
病院に行きにくく、悩んでいます。
アドバイスをよろしくお願いします。

日本全国どこからでも対面相談が可能です! ご相談予約 総合受付