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アトピー漢方治療① カサカサアトピー編

2009年11月21日 10:59アトピー、皮膚トラブルのお話

消化吸収の力が弱く、栄養が皮膚に充分にいきわたらないお子様やご高齢者は肌に油が少なく、乾燥カサカサアトピーになりやすいものです。また、最近ではお若くても冷え性の方、特に生理の量も少なく生理不順の傾向にある女性にも決して少ない症状ではありません。

乾燥した肌は厚くてゴワゴワした感じになり、激しい痒みに直結しますので掻き毟って、出血してしまうという悪循環になりがちです。さらに乾燥が進むと皮膚は萎縮してしまい、白い粉が浮いたり産毛がなくなり、テカテカと光る肌になり、色素沈着して灰黒色に変色してしまいます。

こういった症状に対しては皮膚の熱を取り、潤いを取り戻す漢方薬を用いていきます。もともとアトピーという症状は体内に強烈な「熱」を抱えている状態であり、血行が悪いために冷えを感じたりする人が多いのですがここで身体を温める漢方薬を用いたりすると大きく症状が悪化することがありますので注意が必要です。

余剰な熱を取り、しかも潤いを与えてくれる生薬としては生地黄(しょうじおう)、玄参(げんじん)、知母(ちも)、当帰(とうき)などがありますが、この中でも生地黄は肌を潤す力が強く、アトピー治療には欠かせません。当店でお勧めしている瓊玉膏(けいぎょくこう)はまさにこの生地黄そのものを用いており、肌の新生にとてつもない力を発揮します。

また、湿気や熱が体の中にこもり、血が熱くなり、皮膚が赤く、しかもカサカサしている時に用いる玄参を他の生薬と練りこんで軟膏に加工した太乙膏(たいつこう)という塗り薬もあり、外からの症状改善に大きな力となります。血がほてり、汚れている状態は「血熱」と呼ばれ、アトピーの方には特に多い体質になっていますので服用する漢方としては「涼血清営顆粒」などを用いております。

ステロイドの軟膏と比較すると安全性がずば抜けて高いのも特徴。赤みのない皮膚には紫雲膏(しうんこう)という軟膏と混合したりして用いていきます。

治すための軟膏としては上記の太乙膏や紫雲膏などを用いていきますが。肌の状態を健やかに保つためには瑞華露ソープローションクリームがお勧めです。これらでまずは肌の状況を改善させ、治すための軟膏の効果をしっかりと浸透させるようにすることが大事です。保湿効果も高いため痒みの改善にも役立ちます。


乾燥タイプのアトピーはもともと乾燥肌の体質が邪な「熱」によって悪化したものです。治癒には時間がかかりますので根気よく、しっかりと漢方を服用し、保湿に努めるのが何よりの近道になります。

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