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手伝いたがる子どものこころ

2012年10月16日 15:13

小さなお子さんが親のお手伝いをしたがるというのは人間の本能の中に他の動物にはない「役に立ちたい」というものがあるから、とされています。

一般的に7歳までのお子さんは親の模倣をする習性があるとされていますので、この時期のお子さんに対する親の振る舞いがそのまま将来のお子さんの性格や言動に直結するといっても過言ではありません。

電車の中で携帯で話をする人、料理をしないで出来合いのものばかりを食べる家族、乱暴な言動を家族に投げかける人・・・

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お子さんの精神衛生上だけでなくその子の将来を決める時期であることを親はもちろん周囲の人間も自覚しなくていけないと思います。

その中で特に気を使いたいのは「食事」です。
前述したとおり、小さなお子さんには「役に立ちたい」という本能があります。3~9歳の時期に人間の味覚は完成されるといいます。
この年齢のあいだにお子さんを是非台所にたたせてあげて一緒に料理をしてみてください。

偏食なお子さんも「自分が作ったもの」には興味があり、食べてみたら美味しい!ということも少なくありません。栄養の偏りは健全な成長を妨げるのは言うまでもありませんが。無理矢理に食べさせるのも良い方法とは言えません。

「食べる」ことに興味と関心を植え付けてあげられるための時間は実はそれほど長いものではありません。お子様のお気持ちを叶えてあげつつ、こうして食育を進めていく。それがとてもいい成長の循環に入っていくための大きな力になる、と私は実感しています。
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