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アレルギーと「腸内細菌」の関係

2014年2月 7日 10:26小児アレルギー

先日テレビで生まれながらのアレルギーに悩む小さなお子さんの特集を放送していました。

現代日本人の実に30%以上が悩んでいるというアレルギー。
戦前までの日本人にはアレルギー疾患を持つ人の比率は今と比べ物にならないくらい少なかったと言います。これはなぜか?

一つの原因として考えられるのは「排便量が極端に減った」というデータ。これちょっと興味深い事です。

便の約半分は腸内細菌で構成されており、すなわち排便量が腸内細菌量のバロメーターとなります。しかしこれが極端に減っているということはどういうことか。

腸内細菌が分泌するタンパク質にはアレルギーを抑制する働きがあります。しかし行き過ぎた清潔主義や乱れた食生活、添加物、薬品まみれの環境が腸内細菌をどんどんと殺し続けているわけです。そのためにアレルギー疾患が増加するのはある意味当然といえます。

普段なにげなしに我々の食べているものを見てみますと、虫もつかない農薬まみれの野菜、ホルモン注射と抗生物質をたらふくいただいて育つ畜産物、いつまでも腐らない加工品・・これらは間違いなく人体にとっては異物であり、腸内細菌を殺す大きな原因です。

また、小さな子供を消毒漬けや医薬品漬けにしていませんか?
生まれた時から殺菌、消毒、ちょっと鼻水が出れば小児科にかけこんで抗生物質・・これではアレルギー体質を親がせっせと作っているようなものです。思い当たる事、ありませんか?
化学薬品による治療はあくまでも症状の緩和をしているだけであり、特に抗生物質などを無駄に長期に使う事はメリットよりデメリットの方が遥かに大きいと考えております。

アトピーの赤ちゃんの腸内には大腸菌が極端に少ない、というデータもあるくらいです。子供達は小さなうちから様々な菌を腸内に取り入れる必要があるのです。消毒漬けの毎日は決して子供の将来を元気なものにすることにはならないことをどうかお若いお父さん、お母さんは知っておいて欲しいと思います。

私の小児漢方ではこうした見地からも色々とアドバイスをさせていただいておりますので、アレルギー体質にお悩みのお子様、ご両親ももちろんご相談くださいませ。
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