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キレやすい子供 これって脳の病気なの?

2014年2月19日 13:26

最近何かと「キレやすい子供」という表現が使われるのを目にしますが、病院に行き、これを相談するとすぐに「脳の病気だ」と言われたり安定剤等が簡単に処方されますがはたしてこれは本当にそうなのでしょうか?私の答えは明確に「No」です。

当店にお越しになるお子様のご相談でキレやすい、すぐにカッとなり激しい暴力や発言を行ってしまうお子さんにほぼ共通しているのは「偏食」や「家庭環境」に問題のあるお子さんです。

偏食の中でもバランスの良い食生活を摂れず、間食でその空腹を埋める、特に甘い物を沢山食べるお子さんに多く見られます。清涼飲料水をはじめとする菓子類(特に洋風のもの)には信じられないくらいの糖分が含まれています。これを常に口にしていると、血糖値がいきなり跳ね上がり、その後急激に低下するのを繰り返す事になります。こうなりますとイライラしたり感情のコントロールが取れなくなり、いきなり爆発するような「キレる」状態に陥りやすくなります。最近では「キレる大人」も増えているようですがメカニズムが全く同じです。しかし身体の小さいお子様の方がその影響を受けやすいわけです。リハビリとして私は空腹時の間食にお菓子の代わりにバナナなどを食べるようにお勧めしています。そうすると血糖値の上下がおだやかになり、瞬間的に爆発するような事が目に見えて減ります。もちろんそもそもの食生活のバランスを見直す事も必須です。また、これは当たり前の事ですが、ご両親の仲が悪かったり、子供に無理な注文や要求をつきつけたりと過剰なストレスを与えても自律神経の調子は狂います。さらにご両親が深夜まで起きていて子供の寝る時間が遅くなったりするのも同様です。このような生活習慣による精神のバランス崩壊が現代のお子様の様々な自律神経障害の大きな原因になっています。すぐに「脳の病気だ!」と騒ぎ立てる前にまずお子様のおかれている状況を親御さんはもう一度見直してあげてください。

ちなみにキレやすいのは漢方で言えば「肝(かん)」の病として定義する事が多くなります。肝のオーバーヒートがヒステリックな言動を引き起こすケースにつながりますので、この場合はこの肝の不和を漢方薬で正してあげる事で改善することができます。お悩みの方はご相談ください。

 

 

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