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お子さんの遅寝と精神のつながり

2014年5月13日 17:10子供の精神病

とにかく当店では漢方による体質、病状の改善に際して生活習慣の改善、特に「早寝早起き」を徹底的に推奨しています。

本日も「夜10時に寝る!?そんなの中学生時代までさかのぼるわ!」とおっしゃったお客様がおられましたがどうか是非ともさかのぼって下さい。

しかし近年様々な統計を見ますと遅寝をしておられるのは大人だけではありません。それこそ中学生くらいから日が変わってから就寝する、というお子様は決して少なくありません。皆さん夜中遅くまで一体何をされておられるのでしょうか?Line?ゲーム?そんなものは朝やりましょう!え?Lineは友達から連絡が来るから無理?「私夜は10時には寝るからそれまでに連絡ちょうだいね」でOK!若いからと言って睡眠を遅くすると肉体よりも精神に大きな負担を強いる事になります。

コロンビア大学のメディカルセンターの統計によりますと1万5000人の高校生と大学生を調査した結果、よる12時以降に就寝する学生は10時頃に就寝する学生と比較し、うつ病のリスクは25%高く、自殺願望も20%以上高くなっています。

それだけでなく、不登校や多動などの自律神経が関与するトラブルも就寝時間が遅いお子様に多く見られます。

漢方の考えで言えば、遅く寝るということは「肝」の担う造血・蔵血が十分に出来ず、「胆」の虚弱化を引き寄せる事で集中力低下、不安神経症、憂鬱感が起こりやすくなります。また、本来は睡眠中に行われる新陳代謝も活発になれず、肥満体質の原因にもなります。まさに百害あって一利無し、ですね。

もちろんこれはお子様だけではなく、成人の方々にも言える事なのですが、特にお若い時にこうした状態になりますとその後の人格形成や将来にも大きな影響を与えると言う意味でもより大きなリスクを背負う事となります。

こうしたお子さんは決して少なくないのですが、親御さんはまず自分たちが規則正しい就寝時間を心がけた上で「こういうリスクがあるのできちんと早く寝なさい、やりたい事は早起きしてやれるでしょう」と言う風にきちんと説明してあげることです。
「大人はいいんだ子供なんだからやりなさい」というのはやはり説得力に乏しい物です。

そもそもそんなに深夜にする事ってありますか?早く起きて出来る事ばかりではないですか?見直してみて下さい。

受験勉強も早く切り上げること。眠い目をこすりながら勉強を強いてもいい事は1つもありません。ご家族皆さんでお子さんも、ご両親も健全な生活づくりを話し合ってみてはいかがでしょうか。思春期のお子さん相手では難しい事かもしれませんが、遅寝によるリスクをきちんとご説明してみてください。
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