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甘い物への欲求は果物で

2014年6月 5日 15:25発育、成長不全

現代を生きる私たちですが、人類いや、生物の歴史上現代ほど多量の糖分を摂取して生きている生物は間違いなくいません。
もちろん糖のみならずタンパク質や脂肪も凄まじい量を摂取しています。

当店に小児相談に来られるお客様でもよくお菓子を食べさせたりサイダーやジュースを飲ませている親御様に遭遇します。失礼を承知で言いますがこうされているご家庭の糖分はほぼ間違いなく過剰です。いや、そもそも適正に糖分を摂っているご家庭と言うのは数えるくらいしか無いかもしれません。

よく「疲労を感じると甘い物を欲しくなる」と言いますがここでケーキだのチョコレートだのを口にするのはちょっと待って下さい。「甘い物が欲しい」と思った時に摂取してほしいのはこうした加工された「過剰糖分食品」ではなく自然吸収される糖分を含むものすなわち「果物」をまず考えて下さい。

そもそも現代のように和菓子や洋菓子、はてはなんだかわけのわからない添加物だらけのお菓子が溢れるずっと以前から「甘い物が欲しい」という人間の欲求はあったわけですが、砂糖のような高級品など無かった時代は野菜や穀物、そして果物などで甘みを得ていたという歴史があります。旬の果物には適正なバランスでビタミンなどの成分も含まれ、加工された人工糖分ではない天然の果糖が含まれています。風邪をひいた時にイチゴでビタミン補給したり風邪の後にバナナやメロンなどを食べると凄く美味しかった!という記憶はありませんか?

人間の身体は常に求めているものに対して幸福感や充実感、体力の回復感、はては細胞の活性感(風邪の後などは本当に実感します)などを感じるように出来ています。例えば肉体疲労時に欲するのは糖分だけではありません。ビタミンなど他の栄養素も同時に身体に欲しているのです。(ビタミンサプリメントなどで補えばいい、という考えにも私は反対です)

お腹いっぱいのケーキを食べた後に感じるのは満足感だけですか?胃が重くなったり不調を感じるような事もあるのではないですか?加工食品はその加工工程ゆえに身体に吸収されるのに天然のものと比べていくつもの余計な行程が必要になります。それはすなわち体にとって必要の無いものに溢れている事の裏付けでもあります。

小さなお子さんに加工されたお菓子や飲み物ばかり与えている親御様は決して少なくありませんが、「他の家庭もやっているから」ではなくもう一度美味しい果物でお子様の糖分への欲求を満たしてあげて下さい。きっとお子様の健やかな心身の成長に大きな手助けになります。特にアレルギー体質や虚弱体質、偏食がちのお子様には心を配ってあげて欲しいと思います。
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