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お子さんの「やる気の無さ」の原因は実は親にある?

2014年10月11日 18:37お子様の「無気力」のお悩み

当店に寄せられる小児相談の中に「お子様の集中が無い」「無気力」あるいは「多動症」というものが最近もの凄く増えてきています。

特に学校での生活に支障を来すような勉学や生活へのやる気が出ない、という状態は親御様にとっても心配かつ大きなお悩みになっておられると思います。

ただ、ちょっとお父様、お母様にお聞きしたいと思いますが、そうした状態になっているお子様を言葉で追いつめておられませんか?

お子様の心は大人が思っている以上に繊細でナイーブなものです。
また、大きな怒りや行動を制限したり「〜するまで〜は禁止!」とか「どうしてこんなこともできないの!?」とか「大人になってから恥ずかしいのは自分なのよ!」とかそういうお言葉を無意識のうちにかけたりしておられませんか?

言葉や態度で抑圧されたお子様の心というのは人によっては「なにくそ!」と負けん気を発揮して原動力を得るタイプもおられますが、大半はその言葉によって動きを封じられ、気持ちはどんどんと奥底へと沈み込み、やる気は体から抜けていくものです。漢方では「気滞(きたい)」や「気鬱(きうつ)」と呼ばれる状態がこれにあたります。つまり親御様の愛情から出る心配するお心が度を過ぎた言葉や態度になりお子様にとって強いストレスになると結果としては逆効果で状況は悪化することがほとんどです。

やる気を失ったりテストで良い点を取れなくて落ち込んでいる、あるいは何かに悩んでいるお子様に対してかけるべき言葉は「ほら見なさい」とか「だから私の言う通りにしないから」とかそういう言葉ではなく、「なぜ駄目だったのか良かったら一緒に考えてみない?」という言葉ではないでしょうか。

成人前のましてや小学生や中学生くらいのお子様はあくまでも親御様の庇護の下でしか生きられないものです。親にああだこうだと指図されることは年齢的に疎ましく感じるお年頃かもしれませんがやはり親の助けを求めている年齢です。

親御様にとってみればその距離感の取り方というものが凄く難しいところであるとは思いますが、歩み寄る気持ちを失うこと無く根気よく愛情を持って一歩引いたところから必要な時だけ助け舟を出す、というスタンスでおられてみてはいかがでしょうか。

当店にご相談に来られる多くのそうしたお子様を見ているとそうした親御様との関わりに不具合を見ることが非常に多い中で今日はこのような文章を書いてみました。

差し出がましいものいいかとは思いますが、お子様についてお悩みの方はどうかご相談ください。漢方をご用意する立場だけではなく、あくまでも第三者的な視点からご両親につきましてもお子様への接し方についてアドバイスさせていただけることも多々あると考えております。漢方の観点としてお子様の溢れる「気の力」をより良い成長に向けて滞り無く使うためのお手伝いができればこれに勝る喜びはありません。
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