①水煮食品の増加・・食品メーカーが不純物を取り除く、という名目で何度も食品を前処理で煮てしまうことでミネラルが溶け出してしまう。

②精製食品の増加・・サラダ油や「純水」と呼ばれる水は酸化や着色を防いだり味のばらつきを抑えるために過剰に不純物を取り除いてしまいます。その結果、含まれていたミネラルが摂取できなくなりました。

③リン酸塩の多用・・ほとんどの加工食品に含まれるリン酸塩はにごりや変色を抑えたり、鮮度を保持する目的で使われていますが、体内のミネラルと結合し、体外に排出してしまう性質を持っています。

・・いかがでしょうか。このように、これでもか！と煮たり加工したりすることで見た目のバランスは取れているお弁当などにも必要な栄養素やミネラルがほとんど残っていないという恐ろしい状態になっていることがあります。食べても摂れるのはカロリーだけ・・これが「新型栄養失調」の正体です。

これに対しての対策はまず何より加工食品を極力食べない、ということ。ご自身で食材を吟味し、自分の手で調理する。自分の口に運ぶものがどういうものなのか、と見極める意識を持つことです。
栄養素の不足は現代病の大きな原因になります。「とりあえず食べないよりはなにか食べさせればいい」という考え方は止めましょう。特に小さなお子さんにこういう感覚を持っている親御様が大変多いのを相談中に実感します。お子様が心も体も健全に成長していくために、
まずは食事を選ぶご両親の意識を変えることが何よりも大切です。

もちろん成人の方も「新型栄養失調」にはくれぐれもご注意を。