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「獣医師が漢方を飲むなと言った」

2013年9月 7日 11:43西洋薬と漢方薬について

本日お越しになったあるペット相談のお客様のお話。

3ヶ月前にてんかんの猫ちゃんのご相談を受け、漢方をご用意させていただきましたが、それから3ヶ月ご連絡が無く、どうされたかなあ、と思っていた矢先のご来局。

話を聞けば1包も飲ませておられないとの事で理由を聞いたところ「獣医に余計なものは飲ませないで」と言われた、という事。
実はこういうケースは決して少なくありません。もちろんこちらのお客様を攻めるおつもりも微塵もありません。

ですが、三ヶ月間獣医からの薬を飲ませ続けた現在の様子を聞くと、てんかん発作の回数は減るどころかどんどん増し(初めての発作が出た月は1回だけだったのに8月は月の半分以上に)、飲ませているフェノバールという薬の量は増え続けているとの事。
一度落ち着いたので減薬させてみたところ発作は一気に増加。

これは至極当たり前の事です。なぜなら西洋薬だけを用いていたという事は「原因を放置していた」ことに他ならないから。

今回はてんかんのケースでしたが、西洋薬はあくまでも症状が「起きないようにコントロール」しているだけです。飲ませる事で薬の力で病気が治る事は残念ながら絶対にありません。

もともとてんかんは神経が作用している病気として考えられており、使う西洋薬も精神を沈静化させる種のものを用いますが、根本的な解決には全くなり得ません。夫婦喧嘩に激高している夫婦に鎮静剤を打ってもその場しのぎで喧嘩そのものの原因は解決されず、ますます根深くなって行くのと全く同じ、と言えばわかりやすいでしょうか?

西洋薬でコントロールしている間に漢方薬・自然薬で身体の力をつけ、病気を治す。これがベストであり、慢性病を治す最も優れた方法であると私は確信しております。病気を治すのはあくまでも自分の力である、ということは今までにも何度も繰り返して来た言葉です。

少なからずの医師は自分の知らない物は「悪」と決めつけ、飲む事を許可せず、漢方をサプリメントと同等に扱うことが多いようですが、私はいつも「では西洋学だけの治療で病気(慢性病)が治っているのですか?」と言いたくなります。

初回にご用意させていただき、結局一度も封を切らずに湿気ってしまった漢方薬を前にして非常に悔しい思いをいたしました。結局いつも後悔されるのは医師を信じきった患者様であり、「あの時漢方を使っておけば良かった」というお言葉にも私は何も返すことができません。そういう後悔の涙を流されるお客様のお顔を幾度見て来た事でしょうか。

だから私はあえて言葉を厳しくすることがございます。
「お医者様を信じて信頼関係を構築する事はとても大事です。しかし信じきってはいけません」とお伝えする事もしばしば。あくまでも決めるのはご本人であり、言葉のしゃべれないペットの場合はその飼い主様です。

原因を放置し、症状の悪化した慢性症状にはそれだけ長い漢方薬の服用と辛い脱西洋薬のリバウンドを伴います。

どうかご相談はお早めに。そしてどうか漢方薬や自然薬の効果を信じていただきたいと心から思います。
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