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喘息の漢方治療

2004年10月30日 08:00月刊 漢方の旅

喘息の時期と原因

暑い夏が終わりやっと涼しくなりましたが、秋口から春先までの時期は喘息で悩む人からの相談が多くなります。

原因は温度の高低差や空気の乾燥などで風邪をひく機会が多くなり、喘息を起こしやすくなります。

喘息の治療法

今の医療では症状を抑えたり、出ないようにするには気管支拡張剤やステロイド剤が主流です。 当然発作の時は、漢方治療は難しいです。

漢方治療では本治といって喘息にならない体質にするように薬を選択します。 体質とは、どういう時に喘息を起こすかが重要となります。

例えば、風邪を引いたり、ストレスが加わったり、疲れたりすると悪化するなどが考えられます。 この体質を改善するには、肺・脾・肝・腎のアンバランスを訂正したり、臓腑の強化が必要となります。

喘息の漢方処方

  • 風邪をひきやすいのは肺と脾の強化が必要で黄耆建巾湯を主に使用します。
  • ストレスによる場合は肺と肝の緊張によるので、和らげる漢方薬として柴胡桂枝干姜湯を使用します。
  • 疲れると悪化するのは肺と腎によるものなので、双料参茸丸を使用する。
    この薬はよく使われる薬で、中国で開発され人参、鹿茸、冬虫夏草と高貴な薬が配合され、感染防御、気管支強化、免疫強化など幅広く作用が確認されています。
  • 小青龍湯、麻杏甘石湯は喘息でよく使われますが、予防的にはあまり使いません。