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頭痛の色々な原因

2005年7月10日 07:55月刊 漢方の旅

最近、頭痛専門のクリニックが大変混んでいるようですが、漢方では頭痛を色々なパターンに分けて対処しています。

今回は慢性的な頭痛について。

重要なポイントは頭痛の場所、頭痛時の原因を考えてみて下さい。
例えば生理前後、食事の前後、体が冷えた時、ストレスが蓄積した時、人ゴミの中で買い物をして目の疲れと共に頭痛を起こす、天気が悪くなる前など原因が考えられませんか?

漢方では鎮痛薬ではなくその原因を取り去る事により改善をしていきます。
原因別に説明をしていきましょう。

  1. 貧血から

    女性で多いのは貧血からくる例。生理前後、疲れ、眼精疲労による頭痛などは体力をつけ増血をすることにより改善されると思います。薬は十全大補湯、婦宝当帰膠がよいと思います。

  2. ストレスから

    精神的なストレスによるものは気の流れが悪いのが原因。女性では逍遥散、男性で怒り易く、イライラする人には抑肝散を用いて気の流れを良くします。

  3. めまい、嘔吐を伴う

    胃腸が弱い人でめまい、嘔吐を伴う場合は半夏白朮天麻湯。軟便・食欲不振は六君子湯が良いでしょう。

  4. 冷えから

    冷房や体が冷えると起きる人は安中散、五積散。

頭痛以外でも、頭が重いとか、痛い訳ではないがすっきりしない、頭がフラフラして雲の上を歩いている様など多くの人が悩んでいるようですが、それぞれに対応する漢方はあります。注意してほしいのは、急な激痛や悪性の頭痛は早期の診断が必要です。