メタポリックシンドロームに漢方
2006年5月27日 12:52月刊 漢方の旅
メタボリックシンドロームとは
最近、テレビや新聞を賑わしている言葉に「メタボリックシンドローム」があります。 内臓脂肪症候群とも言われ、腹囲が男性85㎝、女性90㎝以上が対象で、高血圧、動脈硬化、糖尿病、肝硬変、高脂血症、高尿酸血症の『予備軍』と呼びかけています。
治療している人は薬以外にも食事のコントロール、適度な運動、生活習慣の摂生が必要とされます。 ここでは腹囲がオーバーしている人の習慣病の漢方薬について紹介します。
食事や運動ではお腹だけがなかなか細くならないと言われますが、 漢方では痩せない原因を血液の流れや質が悪い事。大便・小便など老廃物を出す働きが弱くなっていると考えています。
また胃腸系が弱い人は食欲がないのに、脂肪が付いてしまうことがあります。 よく中年太りと言われるが、40歳を過ぎる頃から肝腎が弱くなってくるので血液や老廃物の問題が起きてくるのです。
漢方薬では、
- 運動不足で多飲多食する人には発汗させ、二便をすっきり出させる薬を使う。
- 代謝が悪く、血液の停滞、流れが悪い人にはそれを促進される薬を用いる。
- 食欲がなく、疲れやすく、多汗する人には元気を出させ、体を締まらせる薬を使う。
それぞれの体質に合わせて漢方薬を使えば、生活習慣病も安定し、腹囲も細くなってきます。当然、今服用中の薬を併用してもかまいません。