梅雨に悪化する病気
2006年6月 7日 20:34月刊 漢方の旅
梅雨に悪化する病気
日本は四季があって、大変住みやすい国だと言われていますが、梅雨時期は農家にとっては貴重な雨ですが、一方では体調を崩す原因になります。
湿気と漢方
湿気は漢方では湿部といって病気を起こす原因となります。体の中は多くが水分ですので、体の外も湿気が多くなれば、体は水浸しとなります。
症状
症状では体が重く、疲れやすくなり、胃腸の調子が悪くなり、下痢を起こし、神経痛・リウマチが悪化し、喘息がひどくなり、皮膚炎の人は水虫を含めジュクジュクとなり悪化します。これらは湿部による病気ととらえます。
治療法
治療法として外湿をとる除湿も重要ですが、体内の除湿をすることがポイントです。
今の対策は利尿剤を使いますが、これは明らかに小便の出が悪く、腎臓の機能が落ちた時に強制的に利尿させるので、ミネラルのバランスが崩れやすくなり、疲れやすくなります。
漢方の利湿薬は胃腸や腎の働きをよくすることによって、水はけを良くする訳です。これによって栄養剤を飲んだり、胃腸薬や痛み止めを服用したりする必要はなくなります、すなわち、利尿薬と利湿薬は漢方と西洋薬の考え方の大きな違いです。
処方でよく使われるのは、平胃散やヨクイニンが入った薬です。