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腎虚ってなあに?

2007年1月17日 23:38月刊 漢方の旅

最近、漢方用語で腎虚という言葉がテレビや本などに度々出てくるようになりました。
元々は漢方を勉強する上で出てくる用語なのですが、ここで一般の人に理解できるように説明したいと思います。

腎の力

簡単に言えば腎の力が弱くなっている状態を言います。 すなわちこの腎とは、腎臓ではなく副腎、泌尿器、生殖ホルモン系など生殖と発育に関わる広範囲の機能を示しています。

具体的な症状

  1. 尿の出が悪く、頻尿、尿漏れがある。
  2. 骨が弱く、腰痛になりやすい。
  3. 目がかすみ、疲れる。
  4. 髪が抜け易く、白髪が増える。
  5. 免疫力が低下し、性機能低下と不調。
  6. 若い人の不妊症。

更年期と腎虚

この様な様々な症状を挙げていくと、更年期といわれる40代から腎虚の症状が出てきます。 主な原因は老化現象によるものですが、これを食事や運動などによって防ぐことは当然ですが、漢方薬を補って欲しいです。

確認事項

薬を決めるには、確認事項がいくつかあります。 まず、手足などがほてるか冷えるか、口が渇くと温かいものを好むか冷たいものを好むかなどのほか、小便の回数や色、食欲の有無による胃腸の状態が良いか否かなどが重要になってきます。

腎虚の人には

薬の基本は六味丸ですが、腎虚の人には海馬(タツノオドシゴ)、鹿茸、海狗腎(オットセイ)などの動物薬が必要になります。 食べ物は海産物、豆類などを豊富に摂ってください。 また、不妊の人はご夫婦で腎虚の薬とプラセンタ製剤を使われると良いと思います