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愛を込めて花束を

2008年11月17日 15:44(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

Superflyというシンガーが歌う同名の曲がとても好きです。

店で空いた時間を利用してこういった文章などを書いている時にもよく聞いているのですが作業がとてもはかどります。なんというか文章を書くという行為自体ある一定以上のテンションが必要になりますしテンションが高ければ膨大な量の文章も驚くほど早く書き上げる事が可能です。そういう意味で私の意欲をかきたてる一曲としていつでもパソコンの中で呼ばれるのを待機していてくれる貴重な曲です。

さて、今でこそ乾燥させた植物をゴリゴリとすり潰す毎日を過ごしている私ですが学生時代には淡い恋愛なども人並みに経験しておりまして、意中の女の子が怪我をして入院した時に花などを持ってお見舞いに行った記憶があります。かわいいものです。

当時まだ十代の私です。
一人病室に入ったものの、完全にテンパってしまい「ふーん病室ってこんななんだ」とわけのわからないことをぼやきつつうろうろしながら必死に話題を探したりしておりました。病室に入ってからなんとなく手渡し損ねた花束をもったままうろうろしていた私ですが「お花、きれいだね」と言われて「よかったらあげるよ」とこれまた意味不明な受け答えをしながらようやく花束を渡し、逃げるように病院を後にしました。

それでも当時の私にはエベレストをTシャツとジーンズで征服したほどの「やり遂げた感」があり、小躍りしながら帰宅したものです。

その後、1週間ほど経ってから、今度は友人達で固まってその女の子のお見舞いに行くことになりまして、ちょっぴり優越感をもって「俺は先に花を渡しているんだぜ」という思いを胸に秘めつつ病室へ。

・・・すっかり乾燥し、鶏肉のように天井からぶら下げられた私の瑞々しかった花(現在:ドライフラワー)に出迎えられた時になぜだか本能的に恋が乾いた音を立てて打ち砕かれましたことを悟りました。

思えば乾燥した生薬をすり潰している現在の私の未来を暗示していたような気すらします。
もちろんその淡い恋は実際に成就することはありませんでした。

そんなことを思い出しながら今日は聞いておりました。
『愛を込めて花束を』。

その女子はタクヤ先生からいただいた花束を、
ドライフラワーにしてまで取っておこうと思ったんでじゃないでしょうか?
普通、枯れたら捨てますよー。
でもその当時はきっと枯れて変わり果てた花束が衝撃的だったんでしょうね。
可愛いですね、タクヤ先生ったら。

おそらくその直前に知り合いが勤める養鶏場で大量の鳥を見ていたのがいけないのでしょう。天井から垂れ下がる花が・・鶏に・・・