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初美容院 そして伝説へ・・

2009年1月10日 09:25(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

昨日 髪を切りまして。

皆さんにもあられるかとは思いますが私にもいきつけの美容院というものがございます。というのもこれがまた私が幼少時代に通っていた床屋さんの隣にある美容院で、店をやっておられるのも床屋さんのご主人さんの息子さんと言うしがらみから一歩も抜け出せない様相を呈しておりますが、長年通っておりますと以心伝心と申しましょうか、「今日はどういう感じにしましょうか?」「じゃあ今日は「春」で」「うぃ」というビストロSMAPでも間違いなく聞き返されるであろう意味不明なやり取りで髪を切ってくれると言う便利な流れが可能です。

そんな美容室に通い出してすでに10年以上の歳月が過ぎておりますが、どうしてもお店の都合があったり私が行くことができなかったりと言うことで何度か他のお店に通ったこともやはりございまして。

その中でこんな美容室がございました。

都内で学生時代に一人暮らしをしていた時のことですが、ふらりと立ち寄った美容院、店員の女性に席に通され着席。「今日はどういう感じにしますか?」「あ、そうですね じゃあ後ろ髪を短めにしていただいて」「わかりました、では担当と変わります」

「ん・・?担当?」

そう言うとそそくさと奥へと引っ込む店員さん。
この時なぜか動物的な本能が私に囁きました「引き返せ、まだ間に合う」と。

美容院なのに。

「どうもおまたせしました~」

カット椅子に拘束されたまま鏡越しにしか見えませんが現われたのはどう考えても美容室の選択を間違えてカットされてしまったといわんばかりの髪型の女性。ボブショートっぽいんですが左右の長さが不自然に違います。


「本日はご来店有難うございます。当店は初めてですかー?」

はい、間違いなく最初で最後になりますがと言いたいのを死ぬ気でこらえつつ「そうです」とだけ答えます。

「今日は後ろ髪をできるだけ短く、という風に伺ってますーよろしいですかー?」

常識と物理的に限界の範囲でなと言いたいのをこれまた死ぬ気でこらえつつ「そうです」とだけ答えます。

「はーいそれでは始めさせていただきまーす」

そういうとおもむろに腰から下げていたハサミを取り出し髪をとかすことすらなくいきなり髪を切り始めます。しかもあれほど後ろ髪をと言ったのにもかかわらず横髪から。

「あ、あの、いきなり切っちゃうんですか?」

「そうよーイタリアではみんなこうやって切ってるのよー」

ここはジャポンだと言いたいのをこれまた死(以下同文)

ちょきちょきちょきちょきちょきザクッ・・・・ちょきちょきちょきちょきちょき

「あ、あの、今なんか変な音と振動が」
「気のせいよー芸術には創造と破壊がつきものだし」

おまえ今サラッと凄いこと言わなかったか?

もともとがド近眼なものでその日は不幸にもメガネだったものでメガネを外した状態ではうすぼんやりとした輪郭でしか自分を確認できませんが明らかに右側の髪が一部分欠損しております。

「あ、あの・・髪の毛のパーツが欠損してません?」
「気のせいですよ!最終的には全てが良くなりますから」

この時点で欠損してるって認めてます。

その後もちょきちょきちょきちょザクッ・・・を繰り返し・・・・

「はい!できあがり、いい男になったよ!」

そう言われて完成形を見ると鏡の前には実写版ワカメちゃんが。
後ろ髪、短くどころか存在していません。

カット代4800円(今でも忘れません)を払いその翌日より大学での私の呼び名は「リアルワカメ」。屈辱と憂鬱にまみれた数ヶ月を過ごしたのも今となってはいい思い出に・・・・なりません。

美容院って緊張しますよねー!
私の行きつけの美容院はいつも未完成な髪型です…
それが何故か自分でブローして数日たつといい感じになる。
計算しつくされ過ぎた美容院です。
ただ…カットした後の顔面の髪の毛は放置なんですけどね…

こちらでは初めてお会いしますね(笑)

今後ともコメントをいただければ嬉しく思います。
未完成なまま数日過ごす点がネックですねその美容室さんは。

mabouさんがのっぴきならないニックネームを付けられてしまうんじゃないかと心配です。

嗚呼、あそこの美容院の事なんだろうか…とか勝手に妄想しちゃったりしました。
私も忘れもしない小学校5年の時、
あの頃はショートカットにしていたのですが、
その美容院でカットしてもらったら、両耳上のもみあげの形が違いました。
三角と平方四辺形で、明らかに違う。
それに気づいたクラスのてっちゃん(仮名)に、
黒板に絵で描かれて恥をかかされました。
てっちゃん好きだったのに。(そっちか)

そっちですか!

おそらく美容院さんの想像はそちらであっていると思われます。そう、あの美容院ですよ!

自分でしたらてっちゃん(仮名)にイジられた瞬間にプロポーズします。