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愛の妄想劇場① 「ジ・有頂天ホテル」

2009年4月28日 10:07(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

有頂天・・・ひとつのことに夢中になりうわの空になること、喜びで舞い上がること(さま)

本来は↑が正しい解釈です。

しかしお恥ずかしいことについ先ほどある方に指摘されるまで私の「有頂天」の解釈は

有頂天・・・超絶に調子に乗ること(さま)


でした。


「確かにこの解釈でいくと三谷監督の「ザ・有頂天ホテル」は偉いことになるねw」と指摘してくれた方に自分が言った瞬間にああもう今日はこれを書くしかない、と思い立ちました。神の啓示です。


そんなわけで今日は「もしも有頂天ホテルという名前のホテルが私の解釈の有頂天ホテルだったら」という完全に春の陽気に侵されている私の脳内で繰り広げられている内容をお届けしたいと思います。皆様には健全かつ青空のような大きな心で受け止めていただくようお願いいたします。


『ジ・有頂天ホテル』

カランカラン(ベル音)

「へぇ・・思ったよりシャレたホテルだな。しかし長旅でクタクタだ、荷物も重いし・・我ながら二泊の一人旅で何が入ってるんだ?・・・やれやれ あ、ちょっとベルボーイさん!」

ベルボーイ「はい」

「ああ、すまないんだけどチェックインしたいんで荷物を預かって欲しいんだけど」

ベルボーイ「預かる?この私が?」

「へ?あ、うん」

ベルボーイ「ははははははははははは 片腹痛いですね

「は!?」

ベルボーイ「だって私、ベルボーイですよ?わかります?」

「だから声かけたんですけど・・」

ベルボーイ「年収320万円ですよ?」

「いや聞いてませんけど」

ベルボーイ「そういう汚れたお仕事はお断りすることにしてます あいすいません」

「ちょ・・ちょっと!・・行っちゃったよ・・なんなんだ一体。いきなり年収声高に叫ばれても・・困ったな、仕方ないから持ったままチェックインするか・・」

『フロント』


「チェックインお願いします」

フロントマン「いらっしゃいませ、ようこそ当ホテルにその身なりで!

「・・・・はい?」

フロントマン「本日は当「有頂天ホテル」にご宿泊いただき誠にありがとうございます」

「(聞き違いか) あ、はいはい」

フロントマン「きっとご両親をはじめご親族一同さぞや誇らしいお気持ちかと思いますよ。末代までの自慢になさればいいと思います」

「はい?」

フロントマン「つきましてはお客様の身なりからお部屋を選ばせていただきました。0-23号室をどうぞお好きなようにお使いくださいませ」

「変わった部屋番号ですね」

フロントマン「ええ、急遽布団部屋に番号を強引につけさせていただきました」

「はい?」

フロントマン「鍵はかかっておりません、というかそもそも鍵自体ございませんのでどうぞそこの通路を一番奥まで行った離れにございます。ご勝手にどうぞ」

「ちょちょちょちょっ」

フロントマン「それではどうぞアンニュイな夜をお過ごし下さい」

「嬉しくないよっ!ちょっと!おい!まてこら!ムーンウォークで逃げるな!・・・・・な、なんなんだこのホテル!布団部屋だ!?意味がわからないぞ!・・・・・・くそっ とりあえず荷物置いたら文句言いに戻ってくるからな!」


『0-23号室(布団部屋)』

「な、なんだこの部屋!ほんとに布団部屋じゃないか、うっ、なんだこの尋常じゃない酢臭は!ひどいな!ぺっぺっ!もうあったま来たぞ!こんなところにいられるかっ!」

ダダッ

「おい!ちょっとそこのおまえ!」

フロアボーイ「はい?なんでしょう、ミスター平凡

「だれがミスター平凡だ!おまえらおかしいぞ!完全に!」

フロアボーイ「それは世間的には失礼いたしました」

「いちいち腹立つ言い方だな・・なんか布団部屋に通されたんだけどなんだあの部屋!すっぱい臭いであんな部屋で寝れるか!」

フロアボーイ「なにぶん布団部屋なもので」

「正論がいちいち腹立つんだよ!おまえらんとこはお客様を布団部屋にお通ししろって教育うけてるのか!?」

フロアボーイ「お客様?」

「はい!ここにいます ドン! うあああもういい!自分でなんとかするわ!シッシッ」

フロアボーイ「失礼いたしました、平凡パンチ」

「もう突っ込むか!なんだなんだよ もおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

フロアボーイ「年収ですか?350万円です」

「うん、聞いてない!」


『再びフロント』

「おいこら!」

フロントマン「ご出発ですか?」

「さっき着いたばっかりだよな!」

フロントマン「そのように記憶しております」

「おまえら完全におかしいぞ!お客様を布団部屋に通してただで済むと思うなよ!訴えてやる!」

フロントマン「え・・・・!」

「今更ビビッてももう遅いからな!」

フロントマン「いや人権をお持ちなのかと」

「もー訴える!絶対許さん!」

フロントマン「ご期待にそえず申し訳ありません」

胸張って言うな!頭下げろ!」

フロントマン「ではご清算させていただきます」

「は な し を き けええええええええええええええええええええ!!」

フロントマン「サービス料込みで52万8241円になります」

「そんなもん払えるか!」

フロントマン「その身なりですものね」

「キャッシュで払ったるわ!!」

だんだんノッてきましたがいかんせんこのまま行くと仕事になりませんので今日はこのくらいにしておきます。

不定期に続く。

従業員が一丸となって頭ヲカシイとこういうことになりますよね。
勝手に布団部屋に通された客の立場になって怖くなりました。
ただ、キャッシュで52万は払えませんが。ええ、クレジットでも。

でも一番ヲカシイのは妄想だけでこんな文章書いてる私ですね。