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ほんなごつ狂乱の宴(前編)  ~博多とわたし②~

2009年5月28日 17:02(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

さて、そんなわけで命からがら博多に降り立った私ですが。


忘れてはいけないのはあくまでメインは博多旅行ではなく友人の結婚披露宴とそこで歌を披露するということなのです。断じて水炊きとかモツ鍋とか海産物とか鳥料理専門店とか博多ラーメンとか芋焼酎とか佐賀牛とか明太子とかそういうものではないんですよ!披露宴?なんですかそれは。

とどのつまり博多観光を満喫しつつ翌日の披露宴での歌をやりとげるのはなかなかに難しく、豪快に芋焼酎などかっくらってしまった日には披露宴当日に完全に酒焼けした声でうっかりラブイズオーバー(1979:欧陽菲菲)あたりを歌いかねません。

そんなわけでどことなく異国情緒漂う博多の街なみに高まるテンションを必死に抑えつつ到着当日はできるだけ体に優しい生活を心がけました。このあたりが節度ある大人の行動です。

そしていよいよ披露宴当日の朝!

「まーまーまーーーー」(発声練習)

よし、声もしっかり出ます!
これで輝ける日々に船出する幸せな二人を思う存分祝う事ができるでしょう!!

おめでとう!お二人さん!!
ボンボヤーーーージ!!!!

さあ!いくぞ!門出の二人を祝いに!!!


シャーーッ(カーテン開く)


s-suigai01.jpg


( д)   ゚ ゚

豪雨です。

なんなんでしょう。
まったくもってありえません。

テレビをつけて天気予報を確認すると私の滞在する2日間限定で雨マークがらんらんと輝いています。いくらなんでも雨男にもほどがあると言うものです。

実は昨日の到着日からポツポツ雨は降っていたのですが今日は完全な豪雨。明日以降は見渡す限り晴れマークが続いているあたりなんというか言い逃れできない感じです。

私が雨男であることを重々承知の上で「まあさすがに今回は」という気持ちで軽々しく歌まで頼んでしまった新郎も私を呼んだことを心の底から後悔していることでしょう。雨を降らせた張本人ににこやかな顔で「本日はお日柄もよく」とか言われたら私ならレンチで殴りかかる自信があります。

出発前にもさんざん仲間に冗談っぽく「杉山が来るならこの日程だけ雨じゃないのか(笑)」などと言われておりましたがもはや切腹する以外に申し開きができません。

びたびたびたと豪雨が軒下を豪快に叩く音を聞きながらこのまま水炊きでも食いに行こうかと現実逃避をささやくもう1人の私の誘惑を必死に振り切ってなんとか披露宴会場であるホテルへ向かいます。

雨でびしょびしょになったスーツのむあっとした感覚に閉口しながら披露宴会場を探します。

あ、あった。


会場の表記を見つけ 会場へ。


そうしましたところ会場前でばったりとタキシード姿の新郎と美しくドレス姿に着飾った新婦に出会(ってしま)いました。心なしか私を見つけ(てしまっ)た新郎の目が泳いでいます。

新郎「よ・・よお ありがとうな今日・・」

「や、やあおはよう いい・・・日・・・だね」

新郎「う・・うん・・おかげさまで・・」


タキシードの背からレンチが出てくるのを警戒しながら完全に言いたいことを隠して引きつった笑いを浮かべる大人の会話が続きます。

新郎「じゃ・・じゃあ今日 歌、頼むわ」

「あ、お、おう まかしとけ」

新郎「じゃあ・・また後で」

「お、おうじゃあね」

常識的に考えればどう考えても雨は私のせいではないのですがそこはそれ、長年の付き合いで私と一緒に参加したイベントのほぼ全てが豪雨に見舞われた仲間の1人です。まさか今日は・・という楽観的な観測が完膚なきまでに叩き潰されたために引きつった笑いが浮かぶのも納得です。

「今日は関東から物凄い雨男がやってくる」とでも話をしていたのでしょう。一緒にいる新婦の顔もどこか敵を見るそれに近いものを感じます。

こんな状況で歌えるのでしょうか。アウェイにもほどがあります。


超絶に気まずい雰囲気の中、ようやく新郎新婦と別れた後 同席する仲間と合流し、いよいよ狂乱の宴の幕が開こうとしています・・。
(後半へ続く)

タクヤ先生は雨男なんですかー!?
本州越えてまで効果があるなんて凄い!
続き、楽しみにしてま~す☆

タクヤ先生、水炊きや博多明太子、らーめんの誘惑に負けず、いい子でいたのに…
豪雨とは…でも、ここ数ヶ月週末お天気悪いこと多いから、先生のせいじゃありませんよ!
後半のストーリーが楽しみです♪

ちび黒さん>雨男といえば私 私といえば雨男です。
雨と言うか雪も一緒です。

中学受験、成人式、結婚式と人生の一大イベントの全てに記録的な豪雪というキセキの人です。なんかもう雨雲が私について来ている感じです。

J智子さん>正確に言うと水炊きと海産物の誘惑には負けております。でも・・でも・・お酒は控えめにしたのに!

私のせいでなくても問題は私のせいなんじゃないかと言う空気が立ち込めていることなのです。

いつか結婚式出入り禁止になるのではと夜も眠れません。