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なんばしょっとかショットガン ~博多とわたし③~

2009年6月 4日 15:04(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

さて 最高にアウェイ全開の状況にて披露宴会場にたどり着いた私ですが。

先に到着していた仲間と合流し、披露宴の席に座ります。

大手製薬メーカーに勤める新郎だけあってさすがに出席者も多く、会場もかなり広めです。豪華なシャンデリアの下でテーブルの上に用意されたこれまた絢爛な花に驚きつつ着席します。

テーブルの上には「なだ万」と書かれた前菜がしっかりと用意されており、披露宴の食事メニューも非常に食欲を刺激されるラインナップ。

「凄いね 奮発したな」「大したものだね」「なだ万って地名?」などと仲間内で言い合っていたところ会場のライトが落ち始めました。さあ、いよいよ披露宴が始まるようです。

まず大きなスクリーンが天井から降りてきました。

次の瞬間 そのスクリーンにパッと新郎と新婦の写真が映し出されます。
それと同時に大きく音楽が鳴り響き、スクリーンの下にあるドアから新郎と新婦が現れます。おおーーーなかなかこった仕掛けです。

こうしてとうとう披露宴が開始されました。

その後、新郎、新婦の紹介→乾杯→友人の挨拶→ご歓談と問題なく式は進んでいきます。
その間にも料理に舌鼓をうち、新郎を冷やかし、仲間とわいわい騒いではおりますが、正直どうにも居心地が悪いのも事実。

それもそのはず私の出番である歌は式の後半だそうで。

私の予定では新郎新婦の紹介が終わったあたりに「それではここで一曲」と司会の進行が入り、皆の視線が舞台に向けられたところでパラグライダーで登場、一気にソウルフルに歌いきった後はこれでもかというくらい酩酊した状態で新郎の母親を小脇に抱えて帰るくらいの狂乱っぷりで過ごす予定でした。

それなのに「歌は後半です」、と式開始直後に言われてしまい、計画はいきなり頓挫。狂乱はおろか、豪快に酒を飲むことすらできず・・・・悲しい、悲しいです!ウイー!

・・・・・ウイー・・・・?

あれ?・・・・・なんでしょうこれ動悸&床が回転しています。

ほほう なるほどなるほど、ウーロン茶だと思ってさっきから飲んでいたグラスですがこれバーボンですな!あははははははははははははは!こりゃうける!!

あはははははははははははははははははははははははは! 
なんでしょうこれは。笑いが止まりません!おかしい!なんだこれ楽しい!あははははははははははははははははは!なんでしょう猛烈に式をぶち壊しにしような予感がします。

「それではここで新郎の友人である杉山卓也さんに歌を披露していただきましょう!!」


フハハハハハハハハハハハハハハハ!キタコレ!このタイミングで!?に歌えと!?仕方ない!今日は特別に歌ってしんぜようぞ!(←酩酊

数日前にも空港で全く同じ過ちを犯した気もしないでもないですが、大丈夫、過去の偉人もこう言っています二度あることは三度あると。


おぼつかない足取りで舞台へ向かう私。
ジャッキーチェンならともかくぼそぼそと「朕が」「朕が」と呟く様はまさにザ・異常。

司会からマイクをむしりとると新郎新婦に向かって深々と頭を下げ・・

「魂こめて歌わせていただきます」

一言。

ここでミュージックがスタート!

歌う曲は「結婚闘魂行進曲 マブダチ」。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが熱い魂の結婚祝い曲です。
ただし本来グループで歌う曲です。

それをたった一人、しかもイントロの段階でステージ上でくねくねと小躍りを始めた気味の悪いスーツ姿の男を見て会場がざわざわとし始めます。

曲が開始。

『さんさんくどで そこの新郎に告ぐ♪迷わず行けよ 男だったら♪』

会場の空気と自分の中の暴発寸前のテンションのおかげで酔っていますが声は2割りほど増しで出始めました。いい調子です。

「ざわざわざわ・・・・!!」

会場が おっ、という風に私を見る目が少々変わり始めます。
只者ではないことを察していただけたのでしょう、私を見る皆さんの視線が変質者から異常者へとランクアップします。

ノリノリで歌います。

『あいえんきえん そこの新婦に告ぐ♪ 行けばわかるさ 手鍋提げても♪』

舞台近くの新郎の同僚の皆さんがガタガタと席を立ち、手拍子を始めてくれます。
さすが営業の皆さんです 素晴らしいノリのよさ!
なんだか気持ちよくなってきました。

『ッ二人に贈ります 心から 末永く びりびーーんらーーーぶ♪』

曲を知っている隣の席の新郎友人達も参加し始めてくれます。

ああああああああああ ノッてきたああああああああああああああああああああ
サビだアアアアああああああああああああああああああああああああああああああ


『幸せになってくれよな 友よ 俺達の自慢のマブダチよ♪』

ここからこの日までに完璧に覚えていた振り付けをプラス。
これまたどこかの披露宴で披露したのでしょう、最前部の方々も踊りに乗ってきます!
ああああああああああああああああああああああああ(恍惚)

『いつか俺らの番まで 預けておくぜマブダチ!!』

完全アウェイだった空気の中、最後は会場が一体となって歌いきりました!
やりました!天国のじいちゃん!俺、やったよ!!


恍惚の表情のまま、スタンディングオベーションの列席者に投げキスをしながら舞台を降ります。(←ここが酔いのピーク

この後、猛烈な吐き気に襲われてトイレに駆け込むまでの数十分、オーランド・ブルームか私かというほどの高揚感に包まれて過ごすことができました。

披露宴終了後の挨拶では新郎のご両親からも「うたの人」という息子の友人と言うよりは流しと認識されていたようですが個人的には雨の借りは返せたかなぁと思いつつ楽しい気持ちで披露宴会場を後にすることができました。

ビバ 博多!

高橋夫妻、おめでとう!お幸せに!(私信)

先生、きっと披露宴のスターだったんですね~!
その歌聴いてみたいです♪
新郎新婦もきっとHAPPYだったと思います。
バーボンをウーロン茶と間違えるほど、先生、緊張していたんですね(^0^;)

感動しました!!
YOUTUBEで振付見たんですが、よく完璧に覚えられましたね。
素晴らしいです。
これを式にされた高橋夫妻は、きっと忘れられない式になったでしょうね。
羨ましい!!

友達の結婚式で余興をやらなきゃいけなくなった時は、ぜひ参考にさせていただきます。
本当に感動した~~~!!

あああああぁぁあ、是非とも観たかったです。いいなぁ、その披露宴に参加してた方々は。
高橋夫妻もきっと幸せになる事でしょう☆

J智子さん>緊張と言うか一部では確信犯だったんじゃないのか説まで流れていました。なんにせよ会場と一体になれましたので満足です。帰りの飛行機が落ちなかったことが最高に幸せです。

偽小泉さん>はじめまして・・ですよね?
私個人的には完璧でしたがはたから見るとフラダンスにしか見えなかった可能性も否定できません。
ですが楽しかったですよ、お勧めです^^

ちび黒さん>「何であのナルシスト雨男呼んだの!」とか喧嘩になられていやしないかビクビクしております。ですから幸せになってくれないとこっちが困ります!