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こども共和国 VS タクヤ先生

2009年7月 2日 18:02(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

正直言って私は子供が手が出るほど好き!というほど子供好きではありませんが人並みに小さなお子さんには優しい笑顔を向けて接しているつもりです。


そんな私ですが、つい数日前、休日に電車で移動する用事ができまして。地元の駅から小田急線に乗り、2駅ほど過ぎた時のことです。

『ワーキャーーー!キャッキャッキャッ!』

プシュウウウウ・・と電車が空くと同時にとてつもない歓声と共にカラフルな雪崩が私のいる車両に流れ込んできました。

うつらうつらしかけていた私もそのあまりの音にパッと目が覚めてしまいましたが、雪崩の正体は遠足にでも向かうのでしょうか、20人ほどの園児さん達でした。

それまで平日の昼間ということもあって割合に空いていた車内でしたがほんの一瞬でびっくりするほどの騒音と混雑に包まれました。

いやあ しかしそれにしても凄い音です!
園児達の楽しそうな甲高い叫び声が何十層にも重なりとてつもない騒音に!

付き添いの先生らしき方も大きな声で注意しているのですがいかんせん人数が多すぎるのと園児達の声が大きすぎます。全く聞く耳を持ちません。

数分後「勝手にしなさい!」らしき叫び声をあげた後 黙りこくる先生。
お気持ちはわからなくもないですが端的に言うと勝手にされても困るんですけど。ああ、子供達無視して座っちゃいました先生・・。

最後の砦を失った気分でちらりと園児を見ると・・・ああもう無法状態です。園児達はもはや自分だけの世界しか見えていないので周りの状況などおかまいなし。叫ぶわ飛び跳ねるわで大変な状態です。

注意したいのは山々ですが保育のプロである先生がさじをなげたこの状況(ついに狸寝入りし始めました)。残念ですがこういう時は私が注意したくらいで状況が改善するとは到底思えません。

わざわざ席を立って隣の車両に移るのもなんとなく癪なので、私も先生にならって狸寝入りを決め込むことにしました。触らぬ神にたたりなし、でガンッ 痛い!!


目を閉じた瞬間に私のおでこに何か鈍器が叩きつけられました。

あまりの衝撃と痛みに驚いて目を見開くと目の前にパンダの水筒を提げた男の子園児が・・・どうやら飛び跳ねた瞬間に水筒が振り回され私を直撃したようです。

ほんとに・・・痛い・・・

一瞬車内に書いてある「特別テロ警戒実施中」の文字が目に入り、このテロリスト達を問答無用で駅員に引き渡してやろうかしらという考えが浮かびます。

よく見ると私の他にも園児達の餌食になっている乗客は多いようで車内全体に見えないのに確かに感じられるフラストレーションが充満して行きます。

うわあ・・この空気はまずいなあ・・と思ったその時です。

「あんた引率者じゃないのか!!!!!!!!」

物凄い怒声が車内に響き渡りました。

騒いでいた園児達までもがビクッ!と動きを止めました。

私も驚いて声のしたほうを見てみると、40代くらいの男性が顔を真っ赤にして狸寝入りしていた教員に詰め寄っています。物凄い形相です。私がコレクションしていた数千冊のマンガを二束三文で弟に叩き売られた時ですらあんな形相にはなりませんでした。

MAXボルテージの男性の勢いは止まりません。
おびえきった引率の先生へ向けて言葉の刃で斬りつけまくります。

「なんだこの有様は!こんな小さい子達が誰の指示もうけずに静かにしてられるとでも思ってるのか!それを仕事ホッポリ出して狸寝入りとは一体どういう神経しているんだ!!!!」

それにしても大きな声です。
一両向こうの両車両からもなんだなんだという感じで見ている人たちが見えます。

「教育者のはしくれであるならこの状況を恥じて 迷惑をかけた我々に謝罪の言葉の一つくらい言えないか!みんな迷惑してるんだ!ほら!いつまで座ってるんじゃない!立て!!!!」

顔面蒼白の先生はかわいそうなことに無理やり立たされて周囲の人達の視線にさらされます。

「ほらみたことか!あんたが仕事をホッポリ出すから見ろ!子供達も泣きそうになっているじゃないか!」

それは間違いなく貴方のせいですと車両の人間全てが思いましたがここで口を出せる猛者はどうやら乗車していないようです。

「わかったらさっさと指導しりょ!!!!!!!!!!!」

最後の最後で声が裏返りテンションはピークに。

それこそ泣き出しそうになりながら先生が「はーい じゃあ電車の中では静かにしようねー」と蚊の鳴くような声で言ったところ、さすがに小さいながらも空気を読んだ園児達も「はーい」と静かに返事をし、そこから先は少々の話し声こそすれ、車内は驚くほど静かになりました。

いやはや・・・少々過激ではありましたがやはりマナーに関してはあのくらい強く注意する(今回は少々標的が違いましたが・・)必要があるのかな、と思いました。過剰なのは少々困りますがいいたいことも言えない日本人ではいけない時もある、勇気を出して言わなくてはいけないときもある、それを気づかせてくれた男性に心の中でお礼を言わせていただきます。


勉強になりました、どうもありがとうございました!


「ったく・・・もしもし?ああ、ようやく黙らせたよ、すまないね話の途中で。ほんとに何考えてるんだろうね、近頃の教員は・・・まったく信じられないよ え?ああそうだね!!ガッハッハッハ!!んーーもしもし!?もしもし!?ぬぅ なんだ電波悪いな!もしもし!!もーーーしもーーーし!!!!!!」

今日の標語 「テロリストの背比べ」

マナーって、違反している人間は見えてないんですよね。
私もその場にいたら何も言えません。でもきっと凄くイライラします。

そんな時のためにちび黒さんならスタンガンでも携帯していそうな勢いをビンビン感じています。

た…確かにマナーは、大事ですね
私も、言えずに黙っているでしょう(-_-;)
私も、子供スキですがイライラすると思います(*_*)
でもっ!
昨今の、オジサマ達も侮れないですよね
一人で二人分座る…酔っ払って、すっ転んで頭打って電車遅らせる…。
人のふりみて、我がふりなおします。

日本の大人って本当に子どもを叱れなくなりましたね。
アメリカに行くと、知らない大人達が、悪いことをした子ども達をしっかり叱る光景を目にします。
それと公共の場所では、アメリカの子ども達は比較的、静かにしていてマナーがいいです。あれは何ででしょう?
きっとしっかり大人達が叱っているのと、きっと大人達のマナーもいいんでしょうね。子供は大人のやっていることをお手本にしますからね…
それにしても、その40代の男性、あっぱれですが、、、貴方もマナー守りましょうよと言いたくなりますね!!
残念な結果です

リモーネさん>こちらでははじめまして^^コメントありがとうございます!

確かにオジサマ侮れません。
先日は満員電車でつり革二つを独占して新聞を読んでいたオジサマが高校生と喧嘩になっていました。なんというか・・わがふり直せとのリモーネさんのお言葉そのものの気分ですね・・。

オジサマ予備軍として。


J智子さん>
やはり小さいときからきちっと教育されているからおとなしいのでしょう。決して国民が銃を携帯しているからではないと思います。

怒れない親のお子さんは例外なくマナーを知りません。

親になったばかりの私ではありますが子供には怒れる親になりたいですね。それがその子のためでもありますから。