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モツ鍋にアリツキたい。

2009年7月13日 11:20(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

先週の土曜日 友人2人と3人で飲みに行こう、という話になりまして。

友人の1人が恵比寿で20時まで仕事だというので、では彼が終わる時間に恵比寿に集合しようと言う話になりまして、それなら恵比寿で美味しいものでは食べますか!という流れになりました。

「モツ鍋なんてどうかな?」

誰かがこう言いました。

恵比寿でモツ鍋!!

ご存知の方もおられるかとは思いますが恵比寿には「蟻月(ありづき)」という有名なモツ鍋のお店がありまして。電話予約も2週間前までというとんでもない人気店です。私も今までに4~5回うかがっていますがやはりモツ鍋といえば・・!というくらい美味しいのです。

しかし何といっても当日にいきなり蟻月行こうぜ!というこの無計画100%丸出しの我々です。
どう考えても門前払いを喰らうことは目に見えています。

それでも私達はモツ鍋が食べたい・・・ッ!

こう思い何かないか何か打開策は!と集合前に皆でパソコンで蟻月の情報を探りましたところ「当日キャンセルシステム」なるものを発見しました。

どうやら当日15時より当日のキャンセル待ちを受け付けてくれるようです。いいのみつけたアアアアアアアアアアアアアアアア!!と早速電話。

超人気店の話のネタとしては「すいませんキャンセル待ちお願いしたいんですけど本日20時来店予定です」「はい了解しましたそうしましたらキャンセル待ち28人目になります」「ズコー!」という展開を心のどこかで期待しておりましたがそういうこともなく「3名様ですね。あき次第お電話差し上げますね」という理想的なはずなのになぜか残念な展開に。

とはいえそれを伝えたところ友人達のテンションもうなぎのぼりになり「なら蟻月のモツ鍋とメニューを箸から食い尽くしてやろうじゃないか!」と盛り上がっております。キャンセル待ちできることが確定しただけでキャンセルが出なければ本日中に食べれるかどうかすらわからない状況なのにまったくのん気な友人達です。

それでもキャッキャと盛り上がる三十路3人。

そしていよいよ20時に恵比寿に集合。
仕事終わりの友人と合流し、3人になったところで着信あり。

ま、まさか!?もう!?

ドキマギしながら携帯を見ると共通の友人からでした。

「もしもし?」
『ああ、今日何してる?』
「3人でモツ食べに恵比寿に来てるよ」
『ああそうなんだこっちは予定すっぽかされちゃったからじゃあ今恵比寿近くにいるから行くよ』
「え?あ、おいちょっ・・・・」『ツーツーツー』

・・・・強制的に一人増えました。

「一人増えたけど・・・どうする?」
「え?ああでもまあ3人で席とってもらってるんだよね?3人も4人でも同じじゃないかな?」
「なんとかなるでしょ 先に一杯別の店で腰落ち着けて待ってようよ」

意外にも他の2人は寛容です。

ブーブーブー(着信音)

ん?着信です。もう1人の友人が恵比寿にでも着いたのでしょう。
どれどれ・・・

カパッ

着信:「アリヅキ」

うわああああああああああああああああああああああ
もう電話キターーーーーーーーーーーーー!!!!!

予想外の着信に動揺しながらもなんとか電話に出ます。

「も、もしもし?」
『もしもし、蟻月でございます。お席の確保ができました』

!!やはり席確保の連絡です!!早い!早すぎるくらい早い!!!!

「そうですか!ありがとうございます!」
『あ、ただ・・・・』

ん・・・??

『実は2名様席だけが一つ空きまして・・そちらに椅子を増やして3名様ならなんとか座れるかと思いまして・・・』

「え?え?」

『失礼は承知なのですがそうでないと本日その後に空く予定がないもので・・・・』

「ちょ、ちょっと待ってくださいね」

携帯から顔を離し、怪訝な顔をしている二人に事情を話します。

「まあなんとかなるだろ とりあえずOKしようよ」

無責任全開の表情でGOサインをだす友人に心から不安を感じつつ「あ、わかりましたでは今からうかがいます」と返事をし、電話を切ります。

と、同時に着信。

「恵比寿ついたよ!どこに行けばいい?」
じゃあそのまま家に帰ってくれるかなという言葉が喉元まで出掛かりましたが人間的モラルがそれをギリギリのところで止めました。

「アリツキに直接向かうからきてくれるかな?」
「おう了解!」

この後、「3人で予約して2人の席を確保していただいた杉山ですが4人に増えました」と的確かつ絶望的な報告に眉を引きつらせながらも「お席を見ていただけますか?」と正方形の形をした無言で「二人席」をアピールしてくる席に「なんだ全然座れそうじゃないですか」と実のはみでかかったソーセージみたいになりながら着席し、周囲の他のお客さんに熱気と無駄な重圧をかけつつ閉店近くまでモツをつつき続けました。

帰り際に「申し訳ありません」と言ってくださった店員さん。大丈夫、それはこちらのセリフです。

あ、モツ鍋ですか?
大変おいしゅうございました。

そうですよね。まず3人席を確保=4人席ですもんね。
まさか2人席を3人で座らせるとは思いませんもん。
でもそれでもみんな喜んで行っちゃうくらいに大人気のお店なんですね。
そんなに美味しいんだったらいつか行ってみたいなぁ。
地元の駅にもあるじゃないですか、もつ鍋のお店が。
あそこは行った事あります? ええ、私はそこも行った事ないんですけど。

2人席を4人で…大変でしたね。 ……お店の方が(コラ)

地元と言うと相模○野のほうでしょうか?

で、あれば行ったことはあります。
結構美味しかったと思いますが正直 アリツキ以上のモツ鍋は今のところ食べたことがありません。

店の方、最後まで引きつった笑みで対応してくださいました。
本当に申し訳ありません・・・