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ホタル遊覧船

2009年8月18日 16:12(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

気がつけば暦の上ではすっかり秋です。

台風や地震の心配もありはしましたが私個人的ではお盆も静かに過ごすことができました。皆様は残暑をいかがお過ごしでしょうか?

毎年私のこの時期の恒例としましては太平洋戦争特集を見ながら戦没された先人達を想うのが常なのですが、これまた毎年のように太平洋戦争を部舞台として放映されるスタジオジブリの「火垂の墓」。

実はこの映画、20年近く見ることを敬遠してきました。

小さい時は「怖い」「気持ち悪い」という理由から、最近では「アニメでは悲しさだけが増長されているのではないか」という理由が主なものですが 娘も生まれたことですし(あまり関係性がないですが)今年はいっちょ見てみようかな、と思い立ちまして。

金曜ロードショーの放映時間を待ってリビングにて待機しておりました。
そしていよいよ映画が始まります。

なるほどなるほど

噂によれば「観て涙を流さない人間は人でなし」と言いしめるほどの内容とのこと。しかし正直映画を観て涙をした記憶はさほどない私ですので少々この意見には懐疑的です。

悲しい気持ちになるのは間違いないのですがそうそう涙なんて男が流すものではありません。大体戦争映画ってのはどれを見ても戦争反対を叫び、そう言ったメッセージを次の世代にも伝えていかなくては行けうんもう涙で何も見えません。


号泣です。

何この映画!!主人公である兄弟(特に妹のセツコ)が全編にわたって可哀想すぎます。特に人の親になった今、たった二人の孤児兄弟が戦争末期を必死に生きぬくも力及ばず次第に衰弱して行く様を切々と流すこの映画、もうたまりません。どのくらいたまらないかというとこれを打っているキーボードがすでに思い出し涙でグッショグショになっています。

ここまで泣いたのは幼少のころ、買ったばかりで袋を開けたポリンキーを勢いあまってドブに叩き落した時以来です。


家族で見ていたのですが後半、栄養失調でセツコがどんどんと衰弱して行くあたりでは嗚咽をこらえるためにドアに頭突きしながら観る有様。もはや声を出して泣けないのが拷問ですらあります。

最後の最後まで何の救いもないまま映画が終了。

ホタルの寿命より短い私の涙腺が露呈した夏の一夜、私が夜通し枕を濡らしたのは言うまでもありません。

毎年、終戦間近の金曜日には決まって『火垂るの墓』をやりますよね、金曜ロードショー。
また凝りもせずに…とか思って観てても最後には泣いてるのね、必ず。
清太が野菜泥棒で捕まって警察に解放された時、節子が迎えに来てるでしょ。
あどけない顔で電柱から覗いてるその姿を見ただけで泣きそうなのに(私が)、
清太がボッコボコの顔で節子の言葉に涙が溢れ出しちゃうとことか、もう嗚咽。
それからあの叔母ちゃん、憎たらしい以外の何者でもないですよね。
米の入った一升瓶で殴打してやりたいくらい。まぁ戦争がそうさせてしまったのだろうけど。
実は初めて観た時、私が14歳で妹が4歳だったんですよ。
そう、ヤツラと同じ年齢設定。
もうね、嗚咽どころか嘔吐ですよ。節子が妹とかぶるかぶる。
『妹が死んじゃう!妹がぁあぁぁ!!』みたいな。
最後の、横穴の前で消えては現れ、消えては現れの節子はもう涙で見えません。

ちび黒さんのカキコミ見ながらすでに嗚咽しております。

うちの娘のあどけない寝顔を見るだけで嗚咽です。
昨晩「32歳と0歳で生きて行こうと思った」と映画の広告を真似ていたら妻に殴られました。グーで。