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リアルすれちがい通信

2010年2月12日 12:04(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

ここだけの話、私は甘党です。

妻の目や世間体もありますので普段はこっそりとしておりますがたまに抑えようも無い欲求に駆られることがあります。

その日も一度前を通り過ぎたミスタードーナツを二度見して入店したのもそう、そんな欲求に駆られたまでのこと。

誰も私を咎めることは出来ないし止めることもできない。


明るい店内に入るとむせ返るような甘い匂いが私を包み込み、アッと言う間に例えようのない充足感に包まれます。

ああ・・たまりません。

恍惚とした表情のままドーナツを買う列に並びます。
私の前にはカップル客が1組のみ。

私の目的は「ポンデリング」。
あのモチモチとした食感、口に入れたときに広がる言いようの無い甘さ・・ああ・・・

いや・・・しかしまてよ 確かにポンデリングは不動のオーダー品だがそれだけで私のこの欲求は満たされるのか・・?答えは考えるまでも無い「否」であると言おう。この甘きものへの渇き、渇望はたった一つのドーナツで潤せるものでは決して無い・・・あえて言おう「3個必要である」と!(以下延々と続きますので略)


残り2種類のドーナツを決めかねてドーナツ名をうわごとの様にブツブツ呟きながら怨念のこもった顔でガラスのドーナツケースを凝視する様は他に例えようもないズバリ☆変質者。カップルが明らかに私から距離をとっています。

逃げるようにカップルがドーナツを抱えて店内を出て行った時にもまだ私は決めかねています。だってそう、私はそうそうこういったところに立ち寄れることは無いのですから・・後悔するわけにはいきません。やはりオールドファッション・・いや、ここはカスタードを入れて・・・いやしかし・・・だがしかし・・

「あの・・すいません」

後ろから声をかけられ、ハッと我に返るといつの間にか私の後ろにご婦人が1人並んでおられます。

困り顔の店員さんを見るにしばらく私を待っていてくれたのでしょう、これは大変に失礼なことをしてしまいました。

「申し訳ありません、お先にどうぞ」

紳士らしくご夫人に順番を譲らせていただきました。

「あら・・どうもすいません」

恐縮した風のご婦人、いえいえ何をおっしゃいますか。

「とんでもないです、お待たせしてすいません」

「じゃあ・・お言葉に甘えて」


結局のところ、私はポンデリングさえ食べれればいいわけです、あとはおまけのようなものですから。ふふふ、目ざといと思われるかもしれませんがポンデリングはまだ6本ほどあるのを確認してから順番を譲らせていただきました。すなわち私の嗜好は満たされるということに他ならないわけで計算高いとおっしゃる方もおられると思いますしそういった可能性を否定できないとは思っておr「ポンデリング全部下さい」ハイここまでの計画全部消えたドン!

飲茶セットのスープだけ買って帰りました。

それはそれはそれはそれは、不幸としか言いようがありませぬ。
ご愁傷様でございます。

「ポンデリング戦争」と名づけて次春頃、発刊の予定です。