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奇跡の店員 ~そして伝説へ~

2010年8月 9日 17:16(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

私自身客商売をしている身ですが、ポリシーとして必ず心にとどめ置いていることがございます。

それは「お客様に不快な思いをさせない」「来局していただいた方に気持ちよくお買い物をしていただく」ということ。まあ至極当たり前のことかもしれませんが店に戻って以来、それだけは忘れてはいけないことだと思っておりますし、大切に心がけていることでもあります。

そんな折、つい昨日のことですが、妻が結婚した友人に生活雑貨をプレゼントしたいということで、東京でもちょっと有名な某雑貨屋がわりあい家の近くにございまして、そちらに家族でショッピングに行きました。

昨日は子供をプールデビューさせるために「よみうりランド」にて午前中~13時まで過ごし、16時より私のフットサルのスケジュールもありましたので少々時間的には余裕のない行程でした。

とはいえ、店内での買い物時間は1時間ほどは充分にあったため、さして心配することなく妻の買い物に付き合い、20分ほどで買い物を終えました。

そしてレジへと商品を持っていきます。

レジには3人の店員さんがおりました。

店員はひょろっとノッポ、太った大柄、そして眠そうな寝癖頭(敬称略)の3人。いずれも男性です。

10点ほどのアイテムをレジに置き、「お会計をお願いします」と声をかけるとゆっくりとレジへと太った店員がやってきます。無言で。

「はい、よろこんで!」とはいかないでも「はい」くらいは言って欲しかったな、と思いつつ、「プレゼント用と自宅用に分けて欲しいんです、お会計も別でお願いできますか?」と努めて明るい感じで声をかけたところ


「じゃあ分けてもらっていいすか」

とぶっきらぼうな返事。

ちょっとカチンときましたが、「ああ、じゃあこれとこれとこれとこれがプレゼントです。ラッピングお願い出来ますか」とここまでは笑顔でお願いしました。

「おい、ラッピング」

太っちょ(←ちょっと扱い悪く表記)がノッポに声をかけるとこれまた緩慢な動きでノッポが無言のままラッピングをお願いしたアイテムをわしづかみにするとカウンターの裏でノタノタとラッピングを始めました。

「・・・あれ?ええとどれとどれが自宅用でしたっけ?」

太っちょが怪訝そうな顔で私を見てきます。

「え?ああ、ええとこれとこれとこれとこれですね」
笑顔のまま答える私。

「ああ・・はい」

またひとしきりレジを打つ太っちょ。

「あれ・・・・?これとこれと・・・あとは・・・?」

そういいながらまた私の顔を見てきます。

「ん?あとはこれとこれですよ お願いします」

「ああ・・はい・・・・ん?」

その時太っちょが自宅用に分けたアイテムの一つを手にしたまま怪訝そうな声を上げました。

「どうしたんですか?」と私が聞くと

「ちょっと値札がついてなくて・・調べますのでちょっと待ってもらっていいすか?」

との返事。
「いいですか」でしょ?と危うく言いそうになりましたが「はい、お願いします」となんとか答えました。

そのままアイテムを持ったままレジ横にあるパソコンをカタカタと叩き始めます。

まあそういうこともあるか、と待っていましたが2分経ち3分経ち5分が経過した時点でまったく焦る様子もなく首をかしげながらパソコンを叩く太っちょに「見つかりませんか?」と声をかけます。

「はあ・・ちょっと待ってくださいね おい、おい」

そういうとノッポに声をかける太っちょ。

未だにラッピングをしていた(←!)ノッポが「んー?」と言いながらラッピングをしていた手を止め、こちらへと歩いてきました。

「なんかこれ出てねえんだけど・・」
「メーカー名は?」
「それもわかんねえ」
「うーーーん?」

二人で首をかしげ始めました。

「あの、じゃあもしわからないなら別の商品でもいいですよ」

さすがに不安とイラダチを感じたのでこのように声をかけます。


「いや・・多分もう少しでわかるんで・・」
「うーーん?」


そっけない返事。

イライラしましたがあとちょっとだけ待ってみようと思いました。

・・・・・・・・・そして10分後。

「あの、まだですかね????」

さすがに堪忍袋の尾が切れました。

「はぁ ちょっとまだなんですが」

「いや、もう20分近く待ってるんですけど、というかもうこっちの商品でいいので急いでもらっていいですか?」

時計を見るとかなりフットサルの時間までかなり余裕がなくなっています。

「そうですか?でももう少しで分かりそうなんですけど・・」

「うん、でももう20分待ってるのでいいです、こっちで」

「あ、でもちょっと待ってくださいね おい、ちょっと」

太っちょが寝癖頭に声をかけます。
別のレジを打っていた眠そうな顔のまま振り返る寝癖頭。

「ん?」

「あのさ、こちらのお客さんなんだけどこの商品の値札がついてないんだ」

「あ、そうなんだ。ええと・・お客様、ちょっとお時間いただいていいですか?」


え・・?なにこのデジャヴ。

もう時間がなくてこれでいいと言っているのにあえて他人にふりつつ話を振り出しに戻されました。しかもどう考えてもこの寝癖頭にも何の期待もできないと第六感がビリビリ訴えてきます。

「あのさ・・時間がないからもうこっちでいいって客の私が言ってるんだからさ」

怒鳴りつけたい気持ちを必死に抑えつつ極力静かに訴えます。頑張れ私。

「あ、そうですかじゃあレジの後ろに並んでいただけますか?」(長蛇のレジ待ちの人々を指差しながら)

プッツーーーーーーン


「は・・・・・・あ!??!?!?!会計の途中で意味の判らない理由で100%そちらの落ち度で20分間待たされた挙句にまたレジを並んで待てと?どういう了見だ!それはああ!!!!!」

普段外では滅多に怒ることの無い私ですがさすがに堪忍袋ごと破裂しました。ギョッとした顔で怒り心頭の私を見る3人。

私が怒るとは露ほども思っていなかったようです。それがまた怒りに油を注ぎます。

「す、すいません」

「そもそも要領悪いにもほどがあるわ!!!!!どういう教育受けてるんだ!!そら!YOUはさっさとラッピングする!YOUはこれとこれとこれとこれとこれをプレゼント用に!残りのこっちを自宅用にレジを打つ!で、YOUはあれだけお待ちのお客様のレジをさっさと打つ!ユーーーーアンダスタン!??!」

「はい!」「はい!」「はい!」


私の大声に飛び跳ねるように散っていく3人。太っちょが慌ててレジを打ち始めます。
ピッピッピッピッ

口の端からフーーッ フーーッと漏れ出る自分の吐息を聞きながらこれでようやく終わるだろうと、思っていたところ

「あの・・・」

「なんですか?!」


「なんだかわけがわからなくなったんで会計全部一緒でいいすか?」

・・・・・・怒りのあまりその後の記憶が正直飛び飛びなのですが一つだけ確かなことがあるとすれば


天地天命にかけて絶対に二度と行きません。
(店名を挙げないのが私の最後の良心です)

先生……怒ると英語が口をついて出るんですね……というかジャニーさん化?
接客業に就く者として「お客様に不快な思いをさせない」という基本に立ち返る本日の記事でございました。胸に刻みます。

ここのところ英語の勉強をしているせいかもしれません。あまりみっともいいものではないですよねw

接客業に携わるものだから余計かもしれませんがこの応対はさすがに無いなあ・・と思いました。

正直こういう応対を続けていると店の存続にも影響が出てくるのではと思ってしまいます。

そりゃドラクエ以上の伝説になりますって。
タクヤ先生の怒ってる姿なんて想像つきませんもの。
その店、3人が3人そういう接客ってことは店自体が人気にあぐらをかいているのでしょうね。
教育なんて特にしてないのかもしれませんね。
やっぱ『いらっしゃいませ』も言えないような店は話にもなりませんね。

私も百貨店で接客をやってたのでつい厳しい目で見てしまいます。
ラッピングにまごつく店員とか、目で射殺しそうになります。

講義の参加、ありがとうございました。
お返事が遅れて申し訳ありません!

講義でこの店名を聞かれた時には正直悩みましたが一応内緒の方向でお願いいたします。

目で射殺すというのは新しい完全犯罪の手口ですね。

講習会、興味深くて楽しかったです。次回も宜しくお願いします。


大丈夫です。あそこまでヒントをいただきながら、
疎いがゆえに店名が未だ判明してないまま今日に至ります。

ありがとうございます。来月もお待ちしております^^

玉川学園前 雑貨 でググればあるいは・・・