男は黙って広島じゃけえ ~後編~
2011年6月22日 14:29(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記
さて、前回、中編を書いてから間もなく一カ月してようやく後編を書いておりますが、先日いつも処方箋をお持ちになるお客様が「全然ブログが更新されないがタクヤ先生はいなくなっちまったのかねぇ」とおっしゃっていかれたと聞きました。本当に申し訳ありません、いなくなんてなりません!ちょっとニュージーランドに行くだけです。
それはさておき・・
【前回までのあらすじ】
観光目的で家族3人で広島についたタクヤ先生一家でしたが、予想外の旅行の不備が続き、嫁のフラストレーションが下手糞なテトリスみたいに積み上がり続け、最後の希望・・・!と繰り返し期待を持たせ続けたホテルのクオリティーまでもが完璧に壊滅していて嫁が怪人に変身。崖から突き落とされたタクヤ先生だったが海面へ激突する瞬間、ベルトの風車が回転し、仮面ライダー葛根に変身したのであった!
(ホテルのクオリティーのくだりまであらすじです)
と、いうわけでもはや何一ついいことなく嫁の「消えてなくなればいいのに」というまだ10年くらいは先のことかなと思っていた視線に貫かれながらも夕食はホテル近くのちょっとおしゃれなダイニングに行き、少々ご機嫌が直ったかな、という感じの中、疲れがたまったのか妻子共にころりと寝てしまったあと、なかなか寝付かれなかった私でしたが気がつけばいつしか眠りの中に。
Zzzzzzzzzzz・・・
Zzzzzzzzzzz・・・・・・
Zzzzzzzzzzzzzzzzz・・・・・
Zzzzず・・・?
フッ、と目が覚めました。
2~3時間は眠ったでしょうか。
ふいに意識が覚醒しました。
尿意でももよおしたかな、と思い、起き上がりつつ隣のベッドで寝ている妻子の方へ身体を向けようと・・・・・・・・・・あれ?
・・・・よいしょ・・・・・
あれ?
身体が全く動きません。
おかしいな・・・
その時誰かが私の手首をグッとつかみました。
隣のベッドが離れているのに妻が起きてきたのでしょうか。
『ちょうどいいや、ちょっと頼む、身体が動かなくてさ。引き起こしてくれる?』
↑はい、声も出ません。
うん、冷静に考えたらどう考えてもあれだね、見事なかなしばりだね。
しかもあれだね、手首をつかんでるのも家族じゃない人だね。
あははは、もう一つ言ってもいいですか?
首筋に物凄い生温かい息かかってるんですけど^^
もちろん言うまでもなく家族じゃないね。もう言っちゃおうか、ハイ!!
一同!霊!
隣ですやすやと寝息をたてて眠る妻と子との距離は近いのですがなぜでしょう、間にもう一人います。
しかしなぜか頭は物凄くクリアです。冷静にパニックを起こしている、とでも言いましょうか。
とりあえず落ち着いて般若心境を唱えてみることにします。
はんにゃ~
はんにゃ~
・・・・般若しか思い出せないので南無阿弥陀仏に切り替えます。
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀ぶはああああああああああああああああああ!
いきなり身体が動くようになりました。
あとはただただ妻と子の寝息以外は静寂が残るのみ。
いったいなんだったんでしょうか・・
小さい時から霊感という奴は人並み以上に感じるほうではありましたがここまであからさまなのは初めてでした。
戦争や原爆で亡くなった英霊でしょうか?
それともこの部屋で何か不幸な事件でも起きたのでしょうか?
通りすがりの変態でないことだけは願いたいと思います。
この翌日に宮島に観光に行って世界遺産の厳島神社を堪能したのは凄くいいお話しなのですが、この夜のインパクトと言ったらそれらの素敵な思い出を凌駕してしまってしまいまして・・・なのでそれはまた別のおはなし。
この旅で思ったことを一言だけ言うのであれば戦争反対、原発反対。
葛根って!(笑) なんて渋いライダーなんだ!!
金縛りって怖いですよね。どういうメカニズムなんだろう。
疲れが溜まってると…とか体調が関係するって言うけど、
絶対にそれだけじゃないよね。絶対に科学では証明できない存在が関係する時もあるよね。絶対に。あたしは霊感がないので良かった。
友達がね、金縛りにあった時に部屋の隅でお婆さんが小さい子供にご飯を食べさせてたんだって。やだーっ!!!あたしそんなの見たら泡吹いちゃう。でもその友達は霊の存在を信じないの。そんなにはっきり見ておいて信じないってどうよ。ってかリアルでそこに誰かがいたならもっと問題だっての。
Posted by: ちび黒たまご
自分がライダーになるならこの名前にしようって決めてました。
メカニズムはほんとによくわからないんですが経験した人にしか分からない恐怖はありますね。シャレにならないですよ。
おばあさんのくだりは読んでて寒気がしました。今滞在しているオークランドも出るって聞きましたけど・・・いやああああああああ
Posted by: タクヤ先生