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出雲・松江一人旅 ②

2012年2月 7日 17:06(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

前回のあらすじ
~前回を読んでください~


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と、いうわけでいきなり目が覚めた時に飛び込んできた車窓の外の雪 雪 雪。

「なんじゃこりゃあ!」
と松田優作のモノマネをしながら飛び起きました(「死にたくねぇよぉ」と小さくつぶやくのも忘れません)が完全に列車が雪に埋もれているような感じです。

寝起きの頭を振りながら状況を整理するため、車内のアナウンスに耳を傾けます。

『・・つきましては~前原地区での豪雪の影響につき~当電車はただいま一時間程度の遅れで運行しております~』

ぐお。うああああ なんてこった1時間・・
長時間の乗車である夜行列車でのプラス一時間は地味にダメージが来ます。主に腰と心に。

当初の予定では出雲に朝10時に到着する予定でしたが、結局この調子ですと午前中に到着するかあやしくなってまいりました。うーん、せっかく旅のしおり(独り用)作ったのにまいったなぁ・・

まああまりくよくよ悩んでいても仕方がないので気分を変えようと自分の部屋を出て、「ラウンジカー」へと向かいます。社交の場ともいえるラウンジカーに行けば同じ境遇に閉口している乗客と愚痴でもこぼせるかもしれないと考えたからです。

ガララララッ。

ラウンジカーのドアを開けると先客が。・・どうやら数十年ぶりの同窓生のような感じの6人の初老の男性がラウンジを占領しておりました。

うーーーん・・ここに混じるのはいかがなものかなあと思いながらそれでも部屋で退屈しているよりはいいか・・と思い、「あの・・」と声をかけようとした瞬間、

「いや、だから高杉晋作の志としては」「いや、そうじゃないと俺は思うぞ!」「お前の意見なんか聞いてない!晋作氏の思いをおまえはだなあ!」「いつもおまえはそうやって俺の意見を」「だまれ!にわか晋作ファンめが!」「なにを!現代が明治なら貴様など一刀両断だぞ!」「やってみろ!」「晋作!晋作ぅぉぁ!」


無言でドアを閉めました

そのまま部屋に戻るとベッドに飛び乗り(まあ部屋自体ベッドみたいなものなんですけど)ふて寝します。

そしてそのままうつらうつらしておりましたがどのくらい時間が経ったでしょうか・・・

「皆様、大変長らくお待たせいたしました~次は~終点、出雲~出雲~~」
夢見心地の耳に今度こそ飛び込んできた待望のアナウンス。

バッ!と飛び起きて外を見ると・・・

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「うおおおおおおおおおおおおおおお出雲だああああああああああああああああ」

(続く)