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四次元ポケットのような店になりたい

2012年3月 3日 13:17(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

当店では日々色々なお悩みをお持ちの方がいらっしゃいます。

基本的に当店のモットーとして「治せない」という言葉は使わない、ということがございまして。それはそれはまあ多種多様に持ち込まれる健康のお悩みに対して「おまかせください」と胸を張るために日夜精進させていただいているわけです。

例えば今週一週間を見てみますと

「マラソン大会で走るんだけどドーピングでひっかからないように疲れないアイテムをください」
「かしこまりました麦味参顆粒をどうぞ」

「抜け毛が激しいんだけどなおしてください」
「かしこまりましたケイギョク膏を半年間ほどお飲みいただければ」

「体も動かないし気力もわかない・・もうどうしたらいいかわからない」
「双参をどうぞ。これで心も体も元気がでますよ」

「アトピー性皮膚炎で病院でステロイドを塗り続けていたらこんなにひどいことに・・」
「まずはステロイドを体から抜くところからもう一度始めましょう。バイオリンク源液を使いましょう」

・・エトセトラ・・・とまあ本当に様々。
私どものような相談薬局には病院のような診療科なども存在しません。内科、外科、神経科、とありとあらゆるカテゴリのお悩みの全てに対して向き合い、症状を治していくことが仕事の真髄です。

当店にみえられる方の多くは病院に何年通っても治らない、お子さんが授からない、という方々です。藁にもすがりたい、という気持ちだった、と後でおっしゃる方は決して少なくありません。

私が確信しているのは「病気は化学薬品で治るものではない」ということです。病気を治すのはあくまで自分の治癒力、抵抗力です。化学薬品のほとんどは症状の緩和やコントロールには素晴らしい効果を持っていますが、病気そのものを治すものではありません。

当店で取り扱っている漢方薬や自然薬は自分の治す力を呼び起こすものです。つまりこれらにより整った体により、病気はご自身の力で勝手に治っているに過ぎません。

病院で出される慢性疾患に対する化学薬品でその病気自体が治ることは基本的にはありません。つまりそのままでは極論を言えば一生飲み続けることになるわけですが、別にそれでもいい、という方もたくさんおられますしその選択を避難、批判もするつもりは1ミクロンたりともありません。ただ、その点を理解しないで「薬を飲んでいれば安心」と思い込んでおられる方があまりにも多いのは事実であり、本来そのことを正確に伝えるべき医師や薬剤師が伝えていない、ということが一番の問題なのです。

もっと言ってしまえば「慢性病なんて治らないんだからしっかり薬飲んでコントロールしなさい」と言っているように聞こえてなりません。

私にはそれが我慢できません。

もちろん、ドラえもんの四次元ポケットのように願えばなんでも叶うようなものはありません。しかしきちんと治る可能性は十分にあるのに、「もう手の施しようがない」、あるいは「検査で異常はないから」と放置されている多くの方に対してお力になれることは数限りなくあります。その事実をどうか知っていただきたいと思います。

実はつい先日、あるお医者様から「おたくで漢方を売りつけられたと患者が言っている」と厳しいお叱りの言葉を受けました。この言葉に私は計り知れないほどのショックを受けました。

なぜかと言えば私の信条として、薬を売りつけるようなことは絶対にしないという自負があったからです。お客様のお悩みに応える形でお薬をご紹介し、納得していただけた方にだけ自然薬や漢方薬をお渡ししているからです。あくまでもお客様に喜んでいいただけることを私の仕事の一番の喜びとしているつもりでした。

それだけに今回の一件ではお客様の健康づくりのため、笑顔のためにと行なっていたことを根本から覆され裏切られたような、そんな衝撃であり、正直申しましてここ数年でこれほど落ち込んだことはありませんでした。相談薬局に自分が存在している意義すら見失いそうになるほど。

ですが、現在の私の気持ちとして、やはり当店を、私を必要としてくださる方がおられる以上、心を折っている暇などないと思っております。健康について救いを求めてきていただける方に対して私はいつでも心を強く、そして体は健康でいる必要があるからです。

私の未熟な説明や話ゆえに今回のようにお客様に不快な思いをさせてしまっていたとすればそれは真摯に反省し、しかしながら下を向くことなく精進し、前に進んでいこうと思います。私は決して恥ずかしくなるような利益追従の行いをすることはしておりません。

私は今のこのお仕事を心から誇りに思いますし、愛しております。ですから自分の誇りに恥じることなく、今後ともお客様の健康を何よりも第一に考えた相談薬局を目指してまいりますので、いたらないところも多々あるかとは思いますが、どうぞいつでもお気軽にご相談ください。誠心誠意、努めさせていただきます。

ボケもオチもない今回のような文章を最後まで読んでくださった貴方に心からの感謝をさせていただきつつ、皆様の「四次元ポケット」のようなお店になれるために頑張りたいと思います!


しかし実際問題のび太くんを公正させるのがどんなご相談より厄介だと思います。