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その名はミスターコンチネンタル

2012年3月23日 16:02(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

ボクシングジムに足しげく通う私ではありますが、それと並行して筋肉の鍛錬にフィットネスジムにも通っております。

ボクシングジムの練習生さん達は見た目はコワモテでも総じて気のいい連中が多く、慣れてしまうと居心地のいい空間なのですが、フィットネスジムというのは年齢層から色々な幅の方がいらしております。

そんなつい先日の出来事なのですが・・・

私が日課の筋トレをほぼ終了し、さてあとは腹筋してアップしてあがろう、と思っていたところ、腹筋のマシンのところになぜか腕組みして座り込んだままぴくりとも動かない男性の姿が。

ピチピチのハーフパンツにピンクのタンクトップ、頭にはバンダナのようなものを巻いたちょっと変わった格好のその男性。最後に残った腹筋をスルーしてあがってもよかったんですがさすがに中途半端にこなしてあがるというのは気分的にちょっと気持ち悪いので、その男性に声をかけてみます。

「あの・・すいません、もしもう終わられていたら使わせていただきたいのですが・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

おずおずと声をかける私。
しかし目には何も入っていないかのような感じで遠くを見続けるその男性。

「あ、あの?」

大丈夫かな、この人・・と心配になりもう一度声をかけてみたところ・・

「!!」(グリンッ)

「ひっ」

ものすごい勢いでいきなり首だけを私の方に向かって回転させました。ミザリー見て夜眠れなかった記憶が瞬時に脳裏に蘇りました。

そのままなんと形容したらいいでしょうか、ニワトリみたいな感情のない視線のまま私をしばし見つめると・・

これまた形容のしがたいゼリーみたいな動きでマシンから物凄いスピードで降りるとそのまま二度と私に目を向けることなくスタスタスタとどこかへ行ってしまいました。関節がありえない方向に動いていました。

このわずか1分足らずの間にここしばらくリング上でも経験したことのない恐怖を感じましたがその後、アップを終えて更衣室に戻ろうとした時に通りがかったエアロスタジオの中に満面の笑みを浮かべてダンスする男性の姿を見つけました。

私の中でその日以来彼のことを「ミスターコンチネンタル」と呼んでおります。