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聞こえないものが聞こえるのである

2013年3月 8日 14:50(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

俗世間的には「霊感」というのであろうか。

何を隠そう幼い頃から私はそういうものをもっているようである。
とは言うもののそこら辺をうろついている子供の幽霊に「その先行くとお寺だから成仏しちゃうよ」と忠告できるとかそういう能力があるわけではないのであるが・・・簡単に言うと「聞こえる」のである。

一番最初にそれを感じたのは6歳くらいの時に夜中実家で寝ていると天井が「とたとたとた」という子供が走るような音を毎晩のように聞いていた時の事。何度か両親に「だれかがてんじょうをはしっているよ」と伝えては見るものの親には何も聞こえず、寝ぼけたのね、といつも言われてましたがそうそう毎晩寝ぼけるわけもなく。

小学校の林間学校では泊まったコテージでずっと誰かがボールを投げているような音が聞こえたり、高校の修学旅行の肝試しでは森の奥から「こっちへ来るな」とはっきりと声が聞こえたり(ペアのクラスメイトには聞こえていない)、カラオケでアルバイトしてる時には明け方に誰もいない2階から歌う声が聞こえたり、最近では広島に仕事で行った時にかなしばりにあったあげくに枕元で「わっ!!」と大きな声で叫ばれたり(むろん独り部屋である)・・・とまああげ連ねて行けばさすがに全てが偶然とか気のせいとかでは説明できない事ばかり。

その他にも「聞こえる」だけではなく、出先のホテルでもの凄い悪寒がしたので額縁をひっくり返したらびっしりお札が張ってあったり、珍しいところで言うと夜中に一人で紅茶を飲んでいたらカップが音も無く20センチほど移動したり、受験勉強中にふと電卓を見たら数字がもの凄い勢いで動いていたり(触れていない)・・・・おっと大丈夫、私の精神はいたって正常である。多分。

要するに世間一般で言うところの「霊感が強い」という部類に入るのではないか、と思う。

こういう話を友人どもにすると「じゃあ俺の前世を教えてくれ」とパープリンな事を言い出すのであえておおっぴらに言う事は無かったのだが、つい先日、恐るべき経験をしたので今日はそれをここに記録として残そうと思った次第である。

忘れもしない、数週間前の土曜日の夜、家人が家を空けていた為に一人の夜を満喫していた時の事である。

一人で撮りためていたテレビ番組をこたつで見ながら愛蔵していたワインをあけてチーズなどつまみながらいつしか深く眠り込んでしまっていたようで・・・

ふと耳元で誰かの気配を感じた。

目を開いて体を起こそうとするがまたいつものごとくかなしばりにあっている。
慣れたものでかなしばり自体には大して同様もせずに「またか・・」などと思える余裕くらいはあるのだが、いかんせんこのすぐ脇の気配は不気味である。

ああ気持ち悪いなあ・・と思っていたところ、いきなり「お客さん!終電だよ!!!」と耳元でもの凄い声がした。

その瞬間はっ!と体が動くようになり、目も開いた。
酒がまわったせいでふらふらとするがなんとか体を起こして自分の周囲を見回すが当然猫の子一匹いない。

霊などというものが実在するか否かという論議は別としても終電でもないしお客さんでもないという突っ込みどころ満載の恐ろしい経験である。

これをただの酔っぱらいの戯言として聞き流すのも皆様の自由である。