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はじめてのおるすばん である

2013年3月28日 13:58(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

これを書いているこの時。

私がいるのはいつもの本店ではなく、当店の支店になる「漢方のスギヤマ薬局 駅前店」である。

基本的に私はいつでも本店で皆様からの健康相談にお答えするのが仕事であり、処方箋調剤の機能が主たるこちら駅前店には漢方相談のお客様がみえたときのみ、呼び出されて出向くようになっているわけであるが、なぜ今日ここに今いるのか、しかも、独りで。

これには理由があり、簡単に言うと2時間ほどの「お留守番」をお願いされたわけである。

本日は門前のドクターのクリニックはお休みであり、処方箋調剤はまず来ない、来ても漢方相談のお客様だけなので処方箋調剤に関してはこの店舗の勝手を全く知らない私でも問題ない、という説明を受け、スタッフの都合にはできるでけ経営者サイドとして答えてあげる義務がある!とそういうことであれば、とお引き受けした次第なのである。

ここまで書くと懸命な読者の皆様にはなんとなく察しが疲れた方もおられるのではと思うのであるが、端的に言うと死ぬほど混んでいるのである。しかも処方箋調剤で。

もの凄え口の上手な結婚詐欺師に500万くらい騙し取られたような気分である。

確かに門前のクリニックからの処方箋は1枚も来ない。これはまあ至極当然である、休みなのだから。
しかし次から次へと処方箋をお持ちの患者様がこられるのは一体どういうわけなのであろうか。国家ぐるみの謀略としか思えない勢いである。しかも来る処方来る処方が普通のものではなく保険の関係のことでちょっとした知識が必要なものであったり、対応するのに専門的な知識が必要であったり、気分的にはいきなり「インディアン ウソツカナイ!」と奇声を張り上げてドアを蹴破って逃走したい感じである。

正直、漢方の相談であれば小児からご高齢の方までほとんどどんなお悩みに関してもそれなりのお答えはできる自信はあるのであるが、見た事も聞いた事も無いような保険扱いの処方箋などというものに対して、処方箋調剤から遠ざかっていたツケも多分にあることは否定できないが、そもそも医療事務さんの手助けが必要なレベルの処方箋が次から次へと舞い込むのは「はじめてのおつかい」で3歳児にちゃんこ鍋の材料を鍋一式ごと購入させるよりもハードルが高い内容であり、結末としては購入後の帰り道で鍋のガスコンロに取り付けるガスボンベがいきなり木っ端みじんに暴発するイメージである。

しどろもどろになりつつも薬の数だけは間違えるわけにはいかないので死ぬほど気を使いながらそれをおくびにも出さぬ笑顔で「おかわりありませんか?^^」と答えるこの労力と来たらない。吐きそうですらある。

これを書いているこの今、駅前店でようやく患者様の波が途切れたのであるが、調剤室の中が景気のいい出初め式の後みたいになっているわけである。これを片付ける気力も無いのでとりあえずこうやって気分を落ち着ける為に文章を書いているのであるが、要するに「はじめてのおつかい」で目当てのものを買ったはいいがその荷物のビニールが破れて中身を路上にぶちまけて泣いているシーンである。



ちなみに、私の「はじめてのおるすばん」はこの後30分ほど続くわけである。ジーザス。