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愛のままにわがままに僕は僕だけを傷つけないである

2013年7月 5日 16:26(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

どうも世の中はうまく回らないものである。

つい先日、私が横浜での勉強会を終え、遅い時間の帰宅を余儀なくされていた時の事である。
時間にするとゆうに24時を過ぎていたであろうか。
それなのに平日にも関わらず地元の駅には一杯引っ掛けてきたのであろうサラリーマンや若い男女がかなりの数見られた。
それが電車が止まるたびに吐き出されるのである。つくづく日本人は夜型の人種なのだなあ、と改めて思う。

その人の波に押し出されるように私も駅に降り立つ。
私の家は最寄りのこの駅から徒歩にして10分程度の道のりにある閑静な住宅街の一画に存在する。

駅の周辺には人がまだまだたくさんいたが、さすがに数分も歩き、駅から離れると人の数が急激に減る。

前々から思っていたのであるが、私の家のある通りは街頭も暗く、一人で歩くには少々勇気がいる。
ましてや女性の一人歩きなどはかなり危険なのではないだろうか。

幸いにもこの通りで女性が不幸な目に遭遇したという話は聞いていないのであるが、いかにも小心者の変質者の好みそうなシチュエーションの通りである事は否めない。

・・そんなことを考えながら歩いていると、ふと自分の目の前4〜50mくらいのところに女性がいることに気がついた。

後ろ姿なので正確にはわからないが年は20代の後半くらいであろうか。
ちょっと派手目のピンクのスカートが夜道の薄暗い街灯に照らされる。

ああ!まさにこのシチュエーションではないか。うら若き女性を付けねらう変質者、そして周りには誰も歩いていない・・。
やはり街灯の充実や警官の巡回の増加など、防犯の拡充を考えなくてはいけないのではないだろうか。これがもし私でなく、「本物」であったとしたらなんと危険極まりないことか。しかしまあ例えばもしこの状況であのうら若き女性が暴漢に襲われるような事が万が一あれば、その時こそ日頃のボクシングのトレーニングの成果を見せる時ではないか、フフフフ。

・・などと考えていたら歩く速度の速い私である、女性との距離がいつの間にか20mくらいまで近づいていた。

と、次の瞬間いきなり彼女が振り返った。
そして完全に変質者を見るおびえきった表情を私に見せたかと思った次の刹那。


二度と振り返る事なく全力で走り去って行った。





どうやら自分の脳内でヒーロー気取りの妄想を繰り広げていた間、彼女の中ではまぎれもなく私が変質者であったようである。せっかく怪獣を倒しに来てやったのに「うちの家壊すんじゃねえ!よそでやれウルトラ野郎!」と罵詈雑言を浴びせられたウルトラマンの心境である。


タクヤ先生、この初夏に華麗に変質者デビュー☆(出刃を舐めながら)