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理屈ぢゃない

2014年4月 4日 12:38(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

世の中には理屈じゃないものがいくつも存在する。

「普通は」とか「世間的には」とか「常識的には」などという言葉をかぶせられてもその当人にとってみれば「そんなもん理屈じゃない」と言いたくなる事がある。

私にとってのそれは「飛行機がキライ」ということ。
「飛行機が怖い」と言い換えてもいい。

幼児体験でエアポケットに落ちてから「飛行機に乗る」という行為そのものが私にとって恐怖の対象になった(らしい)。

別に飛行機そのものが嫌いなわけではない。大空を駆ける自衛隊の戦闘機には胸躍る事もあるし、ホテル並みのサービスを提供すると言う新型旅客機の登場には人並みに感心してみせる事もある。

ただ、ただしかし自分が乗る、と言う事に関してはダメなのである。
もうからっきし。完膚なきまでに。

だから全国各地から講義依頼で呼んでいただいた時も自分の旅行も親族の結婚式だろうと私は極力飛行機には乗らない。乗りたくないのである。

そういう意味では昨今の九州新幹線や北陸新幹線、そして北海道新幹線の登場のニュースと言うのは私の心をこれ以上内くらい涌き立たせたものである。

これをふまえていただいた上で、そういう事を中途ハンパに知っている輩の心ない言葉が私の逆鱗に触れる事も実は少なくない。

某メーカーの方に昨年九州は熊本での講義をお願いされた時に講義自体は二つ返事でお引き受けし、「では新しい九州新幹線でうかがいますね!」と言った際、担当から「え?新幹線?先生、またまた〜飛行機ならあっという間ですよ!」というコメントが飛び出した。


「あ、ええ、はあ それはよくわかっているんですけどね、あんまり飛行機がその・・好きじゃないんですよ」

「ええ?先生だって飛行機ならほんの2時間もすればつきますよ?新幹線で熊本って何時間かかるんです?」

「あ、そうですね。でも僕列車の旅、好きなんですよ」

この辺りから私の背後より「ク ウ キ ヨ メ」のオーラを排出し始めております。でもそれに気づいてくれない状況が続きます。


「いやいや〜先生いくらなんでも6時間も7時間も乗ってたら腰痛になりますよ(笑)」

「大丈夫大丈夫、本当に飛行機苦手なんですよ 時間は上手く調整して行きますからね。チケット代もそんなに変わりませんよ新幹線も」

だからこの話終わらせろや^^(怒)というオーラを全開にしますがこれでも食いついてくるあたりが何と言うか不幸です。

「お代はいいんですよ高くても!でも現地入りされた先生が腰痛にでもなられてたら先方に申し訳が立ちませんもの。しかもほら飛行機の事故率ってのはなみいる移動手段の中でも極端に低いらしいですよ!ね?」

そんなこと貴様に言われるまでもなく知ってるわ三下がという台詞が喉のギリギリのところまで出かかりましたがここは大人としての最後の理性で何とか踏みとどまります。


「え、ええ・・それはもちろん知ってます。でもね、ちょっと幼児体験で怖い思いしてから乗ると気分も悪くなるし、腰痛よりむしろ精神的にね・・」

「先生〜いい年して!大丈夫ですって!うちの子なんて1歳の時に乗せてもあっけらかんとしてましたし!」

万力でひねり潰すぞこの野郎☺️(殺)


理屈ではないその人固有のこだわりに対して余計な事を言うものじゃない、っていうお話でした。江戸時代なら辻斬りにあっちゃうかもNe!☆