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いびき戦争

2014年10月18日 11:15(できる限り)毎日更新 乱れ書き日記

先日の連休、仕事で京都に行きまして。
珍しく今回は私だけでなく大先生も一緒。

仕事自体はそんなに大変なものではなく、観光もできて結構ごきげんな感じで仕事先のホテルでの懇親会も終え、大先生と同室でしたので部屋に戻り床につきます。

私の場合、かつて京都と広島で描写しきれないほどの金縛りにあった記憶がありまして京都で夜寝ることに対してトラウマ的なものがあるのですが、金縛りにあった時はどちらも一人部屋で泊まっていた時の話ですしさすがにそんなに何度も金縛りされてもなんだか悪い気がしますので今回はさほど気にせずベッドに入りました。

仕事と観光でちょっと疲れていたのもありますのでさほど時間も経たずに睡魔が襲ってきて・・・・・・・・・・

ぐごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

!?

寝かかっていた意識がもの凄い勢いで引き戻されます。
な、なんだ?!

がばっと起き上がって辺りを見回してみると音の現況はどうやらとなりのベッドの中の人物から発せられたものであることがわかりました。俗にいう「いびき」と言う奴です。なんなんだよ人騒がせな・・派手ないびきかきおってからに。

原因が分かれば何ということもありません。気を取り直してベッドに潜り込むとあっという間に睡魔がごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

うるせええええええ!!

尋常なうるささではありません。そういえばこの人今日珍しく酒飲んでたな・・

我が父ながら恐ろしい音量です。隣の部屋まで突き抜けそうな勢いです。
こんだけうるさければ自分のいびきで目を覚ましそうなものですがふぐが自分の毒で死なないのと同じで意に介していません。ジャイアンが自分の歌で悶絶しないのと同じだな。

それでも私の安眠を妨害されるのは事実なのでたまったものじゃありません。とりあえず対策を講じようと思い、近くにあるソファから大きめのクッションを持ってきて大先生のベッドの両脇にそれぞれ押し込みクッションで壁を作ります。その上でもう一つ大きなクッションを今度は自分の耳を塞ぐように頭を乗せてよし!これでさすがにもうだいじょうぶううすかあああああああああおごおおおおおおおおおおおおおおおおおおあああああああああああああ
うるせえええええあああああああああああああああああああああ!!!

何と言うことでしょうこんだけ障害物置いてかつ自分でクッションまでかぶってるのに全く音響が小さくなりませんなんだこれ俺の脳に直接語りかけているとかそういう設定なんでしょうか。どこのエスパーだよ!!

これはさすがに困りました。最悪本人叩き起こして「うるせえ」と直接言うこともできなくはありませんがまた寝付けば同じことを繰り返す可能性が高い以上あまり得策ではありません。いっその事クッションで息の根を止めてやろうかと一瞬思うほどの轟音は続いています。これ普通に隣の部屋から苦情来るレベルだろ。

いびきの音もなんだかぶうすかあああとかおげろおおおおおとか尋常な音ではありません。どういう声帯してたらこうなるんでしょうか。ジャックナイフで斬りつけたくなる衝動に駆られながら耳を塞ぎつつとりあえず洗面所の方まで移動し、ドアを閉めます。

おろろろろろろろろうろぼろすおおおおおおおおおおおお・・・

多少音は遮蔽されて小さくなりますがそれでもヤマンバに襲われて隠れている小坊主の気分になります。自分の鼓膜をつぶすという最終手段もありますが家族関係に間違いなく消えない傷痕を残す事請け合いですのでそれも無理。

・・・・・・・ん?
ふと気づくと爆音が消えています。

おそるおそるドアを開いてベッドの方を見てみるとなんとうつぶせの姿勢になっているではありませんか!なるほど!この手があったか!何となく苦しそうな様子ではありますが「手酷いかなしばりにかかればいいのに」と枕元で小さく呟きつつ、これ幸いとこれを好機と急いで自分のベッドに潜り込んでなんとか目をつぶり「お札が一枚お札が二枚・・」と数えているうちにいつしか眠りに落ちておりました。


翌朝何事もなかったように起きだしてきて「よく寝れたのか?」といけしゃあしゃあと聞いてくる大先生に無言でソバットを叩き込みつつ京都の二日間はこうして終わりを告げたのでした。